「値動きの鈍さ」が最強の武器になる意外な理由
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、働きながら50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
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急騰株の誘惑と「命金(いのちがね)」の重み
投資を始めたばかりのころは、株価が急上昇するような勢いのある銘柄に魅力を感じるかもしれない。若いうちにいろいろ試してみるのを全否定するわけではないけれど、ただその場合にも、あくまでお試し程度にとどめておき、生活に窮するようなお金は入れないと肝に銘じてほしい。
「値動きの鈍さ」こそが最強の防具になる
バリュー株投資は、「株価が急激に変動する」ということがあまりない。それは見方によってはデメリットにもなるけれど、僕のように仕事をしながら投資する人にとってみれば、「仕事中にいきなり株価が下がって(上がって)対応できなかった」という事態があまり起こらないというメリットがある。
忙しいあなたに贈る、唯一無二の最適解
これらのことを総合的に考えて、僕は専業投資家ではない一般の個人投資家が実践するべき最善の投資手法は、バリュー株投資だと思っている。
【解説】「退屈」こそが、長く勝ち続けるための秘訣
急騰株のジェットコースターのような値動きは、確かにドーパミンが出るような興奮を伴います。しかし、投資において「興奮」は、冷静な判断を狂わせる最大の敵でもあります。
バリュー株投資が持つ「値動きの鈍さ」は、一見すると退屈に映るかもしれません。ですが、その退屈さこそが、あなたのメンタルを守る防波堤となります。日々の株価に一喜一憂せず、夜はぐっすりと眠れる。この「精神的な安定」こそが、長期的に市場で生き残るために最も必要な資質です。
本業という「最強のエンジン」を邪魔しない
私たち個人投資家の多くは、投資のプロではなく、それぞれの本業を持つプロフェッショナルです。日中、株価が気になって仕事が手につかなくなってしまっては本末転倒です。
本来、あなたの資産を形成する最強のエンジンは「本業での収入」であるはずです。バリュー株投資は、そのエンジンを止めることなく、むしろ入金力を高めるためのパートナーとして機能します。
「仕事をしている間に、割安だった企業が適正な評価へとゆっくり近づいていく」。このタイムラグを利益に変えることができるのが、忙しい現代人にとっての最大のメリットといえるでしょう。
時間を味方につける「負けない」戦い方
機関投資家などのプロは、短期間で結果を出すことを求められますが、私たち個人投資家には「待つ」という特権があります。
企業の本来の価値(バリュー)に対して、株価が割安に放置されている銘柄を拾い、市場がその価値に気づくまでじっくりと待つ。そこには、期限もノルマもありません。
「命金(いのちがね)」を危険に晒さず、時間を味方につけて、ゆっくりとお金持ちになる。それこそが、バリュー株投資が個人投資家に贈る、堅実かつ最強の果実なのです。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。










