ゴミ拾いの日々

 もじもじしている庄田とサワ。

 もしかして、これはトキを慰める会でもあり、庄田とサワをもう1回なんとかできたら、という気持ちが誰かにあったのかもしれない?

 ひとときほっこりしたものの、「しかし騒動は収まる気配がありません」と蛇と蛙(渡辺江里子と木村美穂)。毎日毎日、玄関先にゴミが捨てられている。

 トキは淡々とコメを研ぎ続け、フミが変装してこそこそ買い物。買い物くらい誰か代わりに買ってきてくれたらいいのに。そこがドラマ。

 ヘブンは永見(大西信満)とゴミ拾いをしながら暗い瞳をしたトキを心配そうに見つめている。

 余談だが、この回は出演者がたくさん。これまで出てきた松江の人たちをぎゅっと集めた感じだ。

 そして、今日もまた出勤。「大丈夫です」とトキを励まして、またゴミ拾いを覚悟してふうっとため息をつきながら戸をあけると、すっきりきれい。

 誰かがすでに掃除をしたのだろうか。続きは明日!

 本日はサワを演じた円井わんさんのコメントを改めて紹介しよう。

――ここまでサワを演じてきて、役に対する印象は変わりましたか?

 いつも一歩引いた視点で松野家やトキを見守ってきたサワですが第16・17週では心情が揺れ動くようなシーンも出てきます。私自身は、物事を何でもポジティブに捉えられる性格なのですが、サワとして嫉妬や複雑な心情を演じなきゃいけないとなった時に、今のままでは演じられないと思いました。

 そこで、日常の中でも、言われたことを何でもネガティブに捉えるようにしてみたんです。でも、それを毎日続けていると、私自身がすごくしんどくなってきて……。

 ただ、実際に体験したことで、悲観的な考え方をしてしまう人は、感受性が豊かで受け取る力が強く、人に優しくできる人なのかなと思いました。弱いからネガティブなのではなくて、優しいから葛藤する部分も多いのかもと思ったときに、だからサワも、自分を誰かと比べてしまったり、辛かったりしたんだろうなと思えたんです。

 サワは、弱い部分を見せることができて本当によかったと思うし、私にとっても、改めてお芝居が楽しいと思えた、記憶に残る経験になりました。

――サワにとって、庄田との出会いも後半の見どころです。2人のシーンを演じた感想をお聞かせください。

 私自身としては、よき理解者であり、ライバルでもある庄田さんのような存在がいて、サワは救われたなと思いながら演じていました。

 庄田役の濱正悟さんは、とても明るくて、マイペースな人だという印象です。すごく現場が明るくなるし、庄田と似ているんじゃないですかね。あと、独特な間のあるお芝居をされていて、私もいい意味で緊張したんです。

 台本を読んでいるので、次のセリフはわかっているはずなんですけれど、次は何を言われるんだろう……みたいな(笑)。ちゃんとサワとしてドキドキできるお芝居をさせてくれる人だと思っています。

――視聴者の方へメッセージをお願いします。

 サワは、この時代では珍しいタイプの女性だと思いますが、現代の人にも響くものを持っている人だと思います。私自身、自分が信じた道をまっすぐに進んでいってほしいと思いながら、サワを演じてきました。どんな人にも、生きている中で報われないと思うことがあるかもしれませんが、まずは自分を信じることが大事だと思うし、サワの姿からも、それが伝えられたらいいなと思っています。

 まずは、気まずいながらも庄田とまたお話しできるようになったサワ。あせらずゆっくり幸せに向かっていってほしい。

「今のままでは演じられない」話題の円井わんが朝ドラの役作りで“しんどくなった”ワケ〈ばけばけ第88回〉
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