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世界銀行のアイハン・コーゼ副チーフエコノミストは、米経済は潜在成長率の持続的な上昇を経験しつつある可能性があると述べた。世界経済の成長がここ50年で最も低い10年となりそうな中、これは米国以外の世界にとって前向きな展開だとした。
コーゼ氏はインタビューで、世界経済は一連のショックに直面しながらも予想外の底堅さを示しており、米国は今年も予想を上回る力強い成長を記録していると述べた。
また、この記録は、潜在成長率が現在の推定値を上回っている可能性を高めているとした。
「経済の潜在成長率が上昇しているかどうかをますます考える必要がある」と述べた。
世銀は、米経済が2025年に2.1%成長したと推定している。そうなれば22年以降の平均成長率は2.6%となり、20年までの10年間の2.2%を上回る。なお新型コロナウイルス禍関連のシャットダウンからの回復で経済が6.2%成長した21年を除外している。
潜在成長率は経済の速度制限と考えることができる。これは政策立案者にとって重要だ。インフレ圧力が上昇する可能性が高いかどうか、税収がどのように推移しそうかを示すためだ。米議会予算局(CBO)は現在、潜在成長率を1.8%と推定している。
潜在成長率の上昇は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げを必要とせず、経済がより急速に成長できることを示す。また、財政赤字が予測よりも小さくなる可能性が高いことを示唆する。
潜在成長率の変化は通常、人口や生産性の変化と関連している。より多くの労働者がいれば、経済は過熱することなくより急速に成長できる。あるいは、労働者数が同じでも新技術のおかげで生産性を向上させることができる。
コーゼ氏は「投資ブームや、毎年の支援的な財政政策、そしてもちろん生産性の数字改善を踏まえると、潜在成長率に水準の変化があると主張できる。おそらく今は2.2%、あるいは2.4%かもしれない」と述べた。







