そもそも人は、自分ががんばっている些細なことに気づいてもらえたらとても嬉しいもの。だから、ほめる点に関しても、やっぱり細かければ細かいほどいいんですよ。

 また、自分の経験などを交えながら、どこに「共感」しているのか、どこに「新しさ」を感じているのかを、次の例のように合わせて伝えるようにしてください。そうすることで心がこもり、上っ面だけのほめ方にならずにすみます。

・プレゼン資料に最新のデータをきちんと反映させていた
→これって意外に盲点になりやすいのに、ちゃんと気づいてくれたんだね

・展示会の準備をスケジュール通りにきちんと進めてくれた
→自分にも経験があるけれど、他の業務をやりながらの作業は大変だよね

・新人の仕事のフォローを積極的にやってくれた
→これは誰にでもできることではないよ

 また、ほめたいことがいくつかあるとしても、そこに強弱をつけることも大切です。

 たとえば、資料づくりにとても時間をかけていた様子があるならプレゼン資料の出来を、今後新人の指導に力を入れてほしいと思っているなら新人のフォローに気を配っていることを、特に重点的にほめるとよいでしょう。

しかるシチュエーションでは
情報格差が大きくなりがち

 次はしかる場合です。

 しかるときも、相手の良くない点を細分化することから始めます。

 たとえば、後輩の仕事ぶりが雑であることが気になっているのなら、「どこが雑」だと思っているのかを具体的にあげる必要があります。雑な「面」ではなく、雑な「点」をあげるということです。そうすることで、しかられたほうも「何をしかられているのか」が理解しやすいので、行動の改善にもつながりやすくなると思います。

 たとえば、以下のようなことですね。

・頼んだ資料に必要なデータが入っていない
・誤字脱字が多い

 そして次に、なぜそこに不快感や違和感を抱いているのか、自分の過去の経験も振り返りながら言語化してみてください。

・資料に必要なデータが入っていない
→自分はデータが充実した資料をつくりたい

・誤字脱字が多い
→集中力が足りないと感じる(かつて自分もそうだった)