今回で4回目の開催となる「JR西日本グループイノベーション&チャレンジデイ」(筆者撮影)
JR西日本は1月27~28日、大阪駅に隣接するグランフロント大阪で「JR西日本グループイノベーション&チャレンジデイ」を開催した。同社グループとビジネスパートナーが取り組む新たな技術、サービスを披露するこの展示会は、2022年度に始まり今回で4回目だ。この5年、JR西日本グループの様々な取り組みを取材してきた筆者も3年連続の参加となった。これまで取材した取り組みが多く展示されており、さながら「同窓会」のような感覚になる。再会した「旧友」たちは歩みを進めているだろうか。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
魚の陸上養殖事業は
特定目的会社の設立も視野
過去、取り上げた順にみていこう。まずは2020年12月に紹介した魚の陸上養殖事業だ。水質や餌を管理することでアニサキスの寄生を避け、生食できる「お嬢サバ」など個性的なネーミングが特徴の新規事業で、現在はさくらます、ふぐ、ひらめ、サーモン、カワハギなど対象を拡大している。
2023年12月の続報に記した通り、百貨店やホテルなど徐々に販路を広げているが、今回、聞いたところによると、いよいよ事業のステップアップを目指すという。
上述の通り販路拡大に努めているが、このままでは卸の段階で止まってしまう。陸上養殖はコストがかかる高付加価値商品であり、選んでもらうには相応の理由が必要だ。
事業の出発点である「地域活性化」と「持続可能な社会」は、西日本エリアのみならず全国の課題でもある。日本の「魚をおいしくいただく文化」を推進するためには、事業のあり方をブランディングから再考する必要があるとの問題意識だ。
実際、養殖拠点は同社エリアを超えて、長崎県、愛知県、静岡県へと広がっている。現状は自治体や地域の事業パートナーに養殖を委託しているが、出資してくれるパートナーがいれば特定目的会社の設立も選択肢に入るという。







