女優の高峰三枝子 Photo:JIJI
「大女優」と呼ぶべき
3人の卒業生たち
東京のど真ん中・港区六本木にある女子高校だ。「お嬢さん学校」として知られ、多趣味で文化的な教養度が高い卒業生が多い。
今の「タレント」という表現はそぐわない。まさに「大女優」と呼ぶべき卒業生が3人いる。
文学座出身の女優・演出家・朗読家であり、戦前から平成にかけて活躍した長岡輝子がいた。1970年に『メテオール』で紀伊国屋演劇賞を受賞するなど舞台や朗読で活躍していたが、83年にNHK連続テレビ小説『おしん』に出演したことで一般に広く知られることになった。
長岡は旧制東洋英和女学校を経て、文化学院文学科中退後に渡仏し、パリで2年間演劇修行をした。宮沢賢治の童話と詩を岩手の方言で読む朗読会を続け、2003年に菊池寛賞を受賞した。10年に102歳で死去した。
戦前から昭和にかけての女優で「歌う映画スター」の草分けだった高峰三枝子は、長岡より11年後の36年に東洋英和女学校を卒業している。理知的で気品のある美貌で、戦前から映画で人気女優となり、映画『宵待草』の主題歌が大ヒットした。
高峰は戦後も多くの映画に出演、『犬神家の一族』でブルーリボン賞助演女優賞を受賞、国鉄の「フルムーン」のCMにも出演し、話題となった。90年に71歳で死去した。
文学座で修行し、戦後の昭和時代に活躍した賀原夏子もいた。多くの舞台に立った名バイプレーヤーとして知られた。91年に死去した。
以上3人はすでに物故しているが、中高年以上の人にはおなじみの女優だ。
現在活躍中のタレント・女優では、幼稚園から短大まで東洋英和で、滑舌の良さを生かして司会やナレーターとして活躍している江口ともみがいる。







