タレントのタモリタレントのタモリ Photo:SANKEI

母校愛が強いタモリが
創立80周年記念誌で語ったこと

「ちくしがおか」高校という。福岡市南区の丘陵地にある。1学年が11学級という福岡県下一のマンモス高校だ。修猷館、福岡高校と並んで福岡「県立御三家」に数えられる。略称は「筑高(ちっこう)」。

 司会者、タレント、俳優のタモリ(本名・森田一義)が、知名度抜群だ。筑高を経て早稲田大第二文学部西洋哲学専修を除籍された。早大ではモダン・ジャズ研究会に在籍し、高校時代から引き続きトランペットを担当した。

 30歳で芸能界入りし、独自の話芸によってテレビ、ラジオの世界で押しも押されもせぬ存在になった。森田の名を冠したバラエティー番組『笑っていいとも!』は、1982年から2014年3月まで続き、ギネス世界記録(単独司会者による生放送記録)認定の長寿番組だった。

 2008年からは、NHK総合テレビで紀行・教養バラエティー番組の『ブラタモリ』が断続的に放送された。これもタモリの冠番組の一つだ。「高校時代の授業では地学が一番好きだった」というタモリの蘊蓄(うんちく)が番組内で、存分に発揮された。25年春からはレギュラー番組として復活した。

 タモリは1970年代にデビューし、昭和、平成、令和と三つの時代で活躍してきた放送人。放送文化向上に貢献した番組や個人を表彰する2022年度の「第60回ギャラクシー賞」で、同賞を主催する放送批評懇談会60周年の記念賞を受賞した。

 その授賞式でタモリは、自身の芸能生活について「『テレビでサングラスをかけるな』ということから始まって、半年は非難の歴史だった」と語った。

 同懇談会の選評では「デビュー以来、鋭い批評性に裏打ちされた知的な笑いは変わることがない」との評価だったが、この点についてもタモリは「違和感がある」と、斜に構えたコメントをしている。

 森田は創立80周年記念誌で、筑紫丘高校の校風について「とにかく自由で性格にぴったりあってた。校則なんてあってないようなもんで…」と語っている。

 森田は母校愛が強く、2021年から公益財団法人筑紫丘高校同窓会奨学財団の理事長に就任、さらに2027年の創立100周年記念事業実行委員会の会長にも就いている。その記念事業の一つとして、グラウンドへの人工芝敷設を決めている。