例えば、10歳の少年の1年は、それまで生きてきた10年に対しての1年として感じているということ。1歳のときの1年の感じ方を1年とすると、10歳にとって1年の感じ方は10分の1年となります。
同様に、20歳では20分の1年、60歳では60分の1年、そして100歳では100分の1年という具合です。10歳に対して100歳では、1年は10分の1の短さに感じるようになるということです。
同書より転載 拡大画像表示
さらに詳しくジャネの法則を紐解いてみます。4歳と12歳での1年の感じ方はそれぞれ4分の1年、12分の1年なので、1/4÷1/12=12/4=3(倍)。すなわち4歳のときの方が12歳のときと比べて3倍時間が長く感じられるということ、逆に言えば、12歳のときの方が4歳のときと比べて3分の1の長さに短く感じられることになります。
それが同じ8年間でも、50歳と58歳での1年の感じ方はそれぞれ50分の1年、58分の1年なので、1/50÷1/58=58/50=1.16(倍)、70歳と78歳での1年の感じ方はそれぞれ70分の1年、78分の1年なので、1/70÷1/78=78/70=1.11…(倍)となり、1年の感じ方は短くなりますが、4歳と12歳の場合とは違って差(比)は格段に小さくなります。
このように年を取るごとに1年の時間の感じ方が短くなっていくことを、ジャネの法則は説明してくれます。
「感覚時間の合計」
の求め方とは?
人間が感じる時間を“感覚時間”と呼ぶことにします。時計が刻む時間――時計時間が人間の外にある時間であるのに対して、感覚時間とは人間の感覚――内なる時計が刻む時間のことです。
ここで「a歳からb歳までの感覚時間の合計」を考えることを目標にします。これにより人生の折り返し年齢を求めることができます。ただし、「a歳からb歳まで」という期間は「a歳の誕生日からb+1歳の誕生日直前まで」を表すことにします。例えば10歳の誕生日から11歳の誕生日直前までの1年間が10歳の期間ですから、「1歳から10歳まで」とは、1歳の誕生日から11歳の誕生日直前までの期間です。







