先生は、勉強で得た知識を実生活とつなげて応用できる能力が必要なのだということを、風俗店という一見、過激な場所の近くで教えてくれたのです。
こうしたドイツの日々で彼は、今までの勉強法や勉強に向かう姿勢を反省しました。
成績が良い人の勉強法を
片っ端から試してみた
2浪目に入ってからの西岡さんは、大きな学びをもとに、固執していた自分のやり方を抜本的に変えました。知人の勉強法を片っ端から試したのです。
「東大に合格した友達や、頭の良かった知り合い、先輩に話をして、『お願いだからノートを見せて下さい』『恥を忍んで聞くけど、どうやって勉強しているの?』と聞きました。そうやって教えてくれた50人分の勉強法をすべて試したんです。
今までは自分がやっていることがどれくらい正しいかわからなかったのですが、そうすることで、頭が良い人の勉強方法がわかってきました。素直に人の話を聞いたり、人に頭を下げてお願いをしたりできるようになったのも、応用が大事だと気づかせてくれた、ドイツの日々のおかげです」
こうして彼は成績を伸ばし、東大模試で4位になるまでに成績を上げ、ついに東京大学文科二類に合格します。
彼は浪人を通して「自分は努力をすれば、何かを成し遂げられる人間だと思えるようになった」と振り返ります。
「2浪を決断する前にはとても悩みました。自分に東大は無理なんじゃないか、諦めるべきなんじゃないかと何度も悩みました。でも、ドイツ旅行の件もあってか、ある日、『自分は別に東大に合格したいんじゃないんだな』と気づいたんです。僕は『変わりたかったから』東大を目指したんです。自分の前に『線』などなくて、自分は努力すれば何かを成し遂げられる人間なんだと証明したかった。だから2浪を決断したのです」
自らの人格を磨くことが
合格の礎となる
こうして「なれま線」を自分の力で乗り越えた西岡さん。







