魔法の質問は
なぜ有効なのか?
なぜこの質問で成長力が見抜けるのでしょうか。
第一に、アンラーニング能力(学習棄却)を見ることができるからです。
アンラーニングとは、役に立たなくなった古い知識や、スケールメリットがない仕事の進め方、習慣を捨て去ることです。
例えば、アンラーニングできない人は、頑なにAIを使わなかったり、クラウド上での共同編集を使わなかったり、Slackにメールで返信して来たりします。
新しいことを始めるのはストレスがかかります。さらに、40代になると成功体験が積み重なっている分、それを捨てることへの心理的な抵抗がより強くなるのです。
さきほどの質問に対して、昔のやり方にこだわって失敗した例や、プライドを捨てて年下などから学んだ経験を語れる人は、アンラーニングができている証拠です。自覚的にアンラーニングできている人は、今後も成長が期待できます。
第二に、この質問でマインドセットを見ることができます。
人の能力に対する考え方には2つあります。1つ目は「固定理論(フィックスド・マインドセット)」で、人の能力は固定的で変わらないという考えです。もう1つは「増大理論(グロースド・マインドセット)」で、能力は努力によって伸びると考えます(12月公開の記事参照)。
固定理論を持っている人は「失敗=能力の低さ」と認識するため、失敗を回避しようとします。失敗を恐れて成長しなくなるのです。
失敗を自分の学習機会として語れる人は、増大理論を持っている証拠で、成長し続けられるという仮説が成り立ちます。
魔法の質問への回答
合否の線引きは?
ただし、魔法の質問に対する回答は、その内容を厳しく精査する必要があります。
ポイントの1つは、感想や意見ではなく、事実を聞くことです。
「私は過去にとらわれすぎず、いつもゼロベースで考えて、若手から学ばせてもらうような態度でコミュニケーションをとっていきたいと思っています」と答える人がいます。しかし、これでは所信表明でしかありません。






