入居者やオーナーの満足度の高さから、賃貸住宅市場で存在感を増す「オール電化賃貸住宅」。優れた経済性、安全性、快適性などに加え、CO2削減効果の高い環境性はこれからの収益不動産経営には欠かせない付加価値になる。安定した不動産経営を目指すオーナー必見のオール電化のさまざまな魅力を紹介する。
賃貸物件のオーナーにとって、収益の安定性は究極の課題だ。最近では、利便性だけでなく、経済性、安全性、快適性など新たな価値を志向するユーザーも増加。駅に近く新築というだけでは満室になりにくい時代だ。
こうした時代にオーナーに求められるのは、賃貸物件の質の向上と他物件との差別化だが、そのオーナーニーズをフォローアップしてくれるのが、「オール電化賃貸住宅」だ。
オーナーメリットを高める
オール電化賃貸住宅
「オール電化住宅はキッチン・給湯・冷暖房など、住まいで使用するすべてのエネルギーを安心でクリーンな電気で賄う住宅です。ランニングコストも低く抑えられ、当社調査では入居者の95%以上の方が満足されています」(東京電力販売営業本部)。入居者メリットは高い需要を喚起し、結果的にオーナーメリットにもなる。
直接的なオーナーメリットの筆頭はコスト低減だろう。オール電化住宅は一般住宅に比べ初期費用こそかかるものの、メンテナンス付オール電化機器リースパックを活用すれば、導入後のメンテナンス費用を軽減するなど、コストの負担低減を図ることができる。
また、オール電化は金融機関にも評価されており、一部の損保会社では火災保険が8%程度割引になり、アパートローン金利も0.2~0.3%程度優遇する銀行がある。さらに、エコキュートには4万2000円(2008年度実績)の国の補助金が出るなど、導入の追い風となっている。
中長期の安定経営という視点からは、別のオーナーメリットもある。それは資産価値を長く維持できるという点だ。