巨大な脳がのしかかった女性写真はイメージです Photo:PIXTA

忙しい毎日の中で、私たちはつい「せかせか」してしまいがちだ。内科医である著者はこのせかせかした動きのことを「倍速行動」と呼ぶ。これは心身にさまざまな不調をもたらすというが、あなたには「倍速行動」の心当たりがあるだろうか――?※本稿は、工藤孝文『0.75倍速健康法』(フォレスト出版)の一部を抜粋・編集したものです。

脳疲労から抜け出すには
どうすればよいのか?

 倍速行動から抜け出し、倍速行動によるデメリットを解消するための方法やコツを紹介していきます。

 まずは、現代人にとくに多い脳疲労から抜け出すための3つの方法について解説しましょう。

 1つ目は「タイムパフォーマンスが低い行為にあえて取り組む」です。

 私は、作業パフォーマンスが低下してきたと感じたら、テレビのバラエティ番組を観る、軽いストレッチで身体を動かす、仮眠を取るなどして頭をリセットしています。

 生産性向上のため、休憩時間に自己啓発本を読んだり、仕事に関連する内容のテレビ番組や動画を視聴したりする人も多いかもしれませんが、このような行為は脳が休まらず、脳疲労を増幅させてしまう可能性があります。仕事などの疲労の原因となる出来事とはなるべく離れた行動をすることで、脳をリフレッシュさせましょう。