ガッツポーズを取る男性会社員写真はイメージです Photo:PIXTA

前回記事《「いいから黙ってやれ」と上司が指示→三流は「口ごたえ」、二流は「服従」、では一流は?》では、上司の理不尽な指示に対する一流の「アサーティブな交渉術」について解説しました。後編となる本校では、理不尽な指示すら仕事の原動力に変えてしまう、一流の「メンタルおばけ」に共通する思考パターンについて紹介します。(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意)

ゲーム化する方法1/3
「仮説思考」

 一流の条件の二つ目は、仮説、抽象化、フィードバックで仕事を「ゲーム化」することです。一流の人は、理不尽に思える指示でも、なんとか攻略できそうなゲームに変換して楽しんでしまいます。

 私たちがゲームをやっているときに何をしているのか。それを突き詰めれば、上司の理不尽な指示すらモチベーションに変えてしまう 一流の思考を手に入れることができます。ここから「仕事をゲーム化する3つの方法」について説明します。

 ゲームの醍醐味の1つは、仮説を当てに行くことにあります。 

 例えば、ロールプレイングゲームでは、AとBの扉があったら、AにするかBにするか、自分なりの仮説を立てますよね。Aだと決めて、Aを開いたら、行き止まりだった。そこで「あっ、違った」と気づいて、やり直してBの扉に戻るといったイメージです。誰しもがゲームに熱中したことがあるように、人間にとって仮説思考は楽しいものだと思います。

 仕事では「この資料は会議でこう使われるはずだから、このデータが必要なんじゃないか」「このデータを付けたらプラスの評価になるんじゃないか」「期待値を超えられるんじゃないか」と思ったりします。そういう仮説思考を持つことで、「いいから黙ってやれ」と言われた作業が、仮説を検証するための楽しいゲームや実験になるのです。

 そして、その仮説思考を繰り返すことで、正解にたどり着くスピードや質も上がるという一石二鳥の結果につながります。