もともと2人の出会いはツイッター。『30秒で「思いが伝わる」技術』の著者で若手人気芸人のしずる村上氏と、『伝え方が9割』の佐々木圭一氏。同じ「伝え方」をテーマにした著書をもつ2人は、意気投合し今回の対談が実現。お笑い芸人とコピーライターには、伝え方で大きな共通項があった!(取材・構成/上阪徹 撮影/小原孝博)
ありのままの自分を発信していこう
佐々木 この間、飲んだばっかりなんですよね。
村上 そうですね。
佐々木 面白かったのは、村上さんがツイッターでつぶやいていて、それに対して僕が返信して、じゃあ、会いましょう、ということになって。
村上 あっという間でしたよね。
佐々木 日曜日の夜ならいいですよ、表参道行きますか、みたいな。こういう対談なら、普通は出版社を通したり、事務所を通したりして何日もかかわるわけじゃないですか。それが、ダイレクトで。
村上 ダイレクトメッセージという名のままでしたよね。本当に当人と当人が。
佐々木 コミュニケーションって、どんどん短くなっていると思うんです。今まであった垣根がどんどんなくなっていっている。
村上 そうですね。だから、人も情報も流れていくじゃないですか。それをつかむスピード勝負になってきているところもありますよね。
同じ時間に同じ人がつぶやいていて、いろんな情報が与えられている中で、キャッチできている人と、キャッチできていない人が出てきている。
佐々木 やっぱりキャッチしていこう、みたいな意識はされているんですね。
村上 ツイッターはそうですね。だから、本にも書きましたけど、できるだけありのままの自分を発信源にしていこうと思っているんです。そうすると、今まで絡んだことのない異業種の人が引っかかってきたりする。
佐々木さんが拾い上げてくれたのもそうですけど、けっこうツイッターから面白いことが生まれてくることが増えていますね。