人生を大きく変える方法は、意外なほどシンプルだ。しかも、今日から今すぐ始められる。医師で老年医学・栄養科学の専門家であるガブリエル・ライオン氏が書き、世界20か国以上で続々刊行されている『筋肉が全て━━健康・不老・メンタル、人生のすべてが変わる唯一の方法』から、内容の一部を特別公開する。

頭のいい人だけが知っている「人生が変わる毎日の習慣」ベスト1Photo: Adobe Stock

「考え方」は変えればいい

 がんばり続けるために必要な考え方を理解しておこう。

 まず、健康とウェルネスについての古い認識を捨てることだ。

 あなたは変化に抵抗していないだろうか?

 変化を恐れず成長をめざしているだろうか?

 心理学者のキャロル・ドゥエックが提唱した「成長マインドセット」という概念は、努力しだいで考え方は変えられると教えている。信念というものは頑固だが、「しょせん心の中にあるものにすぎず、変えることができる」とドゥエックは言う。

 自分の心を理解することは、筋肉重視のライフスタイルに移行するのに役立つ。妥協しない精神は、運動と食生活の両方をレベルアップするのに役立つ。成長マインドセットは進歩を促すエンジンなのだ。

「努力」はただの手段

 ドゥエックが「硬直マインドセット」と呼ぶタイプの人は、「人の能力は生まれつき決まっていて変えられない」という思い込みにとらわれている。「私はアスリートじゃない」「健康食品は苦手だ」「ジム通いには抵抗がある」「計画を続けられたためしがない」など。そんな考え方にはまっていると、自分を変えられる機会が見えなくなってしまう。

 他方、「成長マインドセット」の持ち主は、努力しだいで新しいスキルを学び、新しい生き方を身につけられることを知っている。

「努力はゴールではない」とドゥエックは強調する。「正しい知識を学んで改善するという目的を達成するための手段が努力なのだ」

努力の習慣は最強のライフハック

 あなたはこんなことを言う人だろうか?

「できない」
「難しすぎる」
「苦手だ」
「新しいことを始めるには年を取りすぎている」

 それともこんなふうに言う人だろうか?

「時間と努力が少し足りないだけ」
「まだマスターできていないから、もっとがんばる」
「別の方法がある」
「練習すればできるようになる」

 靴を履くことや服を着たりするのに苦労している子どもが、「もう無理」と言ったとしても、そこでやめてよいと言う親はいない。励ましたり、コツを教えたりして、努力を続けさせるはずだ。

 あきらめなければ可能性が開けることはだれでも知っているのに、自分のことになるとなぜ簡単にあきらめてしまうのだろう?

 成長マインドセットと克己心があれば、結果が出るまでの時間を楽しめるようになる。簡単だから楽しめるのではなく、むしろ簡単ではないからこそ楽しめるようになる。挑戦することで心と身体が磨かれて、生活に張りが生まれる。

 どこかに「楽な方法」があるなどというのは、自分を甘やかす幻想にすぎない。

 楽な道を選んだら人生は困難になる。反対に、困難な道を選べば人生は楽になる。

 努力は、究極のライフハックである。

(本記事は、ガブリエル・ライオン著『筋肉が全て━━健康・不老・メンタル、人生のすべてが変わる唯一の方法』からの抜粋です)

ガブリエル・ライオン(Dr. Gabrielle Lyon)
医師(DO)
イリノイ大学で栄養科学の学部課程を修了後、セントルイス・ワシントン大学において老年医学・栄養科学の臨床・研究フェローシップを修了。健康、パフォーマンス、老化、疾病予防におけるタンパク質の種類および摂取量の実践的応用に関する分野の専門家、教育者として活躍している。筋肉についての最新研究を網羅した本書は全米で大きな話題を呼び、ニューヨーク・タイムズベストセラー、ウォール・ストリート・ジャーナルベストセラー、USAトゥデイベストセラーとなり、世界各国での刊行が続いている。