◆あんなに辛かった自己嫌悪がスッと消える視点とは?
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
Photo: Adobe Stock
ショッピングモールでの気づき
今日は「自分を推す技術」、つまり「自分への推し活」というアイデアについてお話ししたいと思います。このアイデアは、私がふとショッピングモールを歩いていた時の体験がきっかけでした。そこまで大きくはないモールだったのですが、吹き抜けのイベントスペースで、あまり知名度は高くないであろう男性アイドルグループがライブを行っていたのです。
ふと見ると、最前列には熱狂的なファンの皆さんが陣取っていました。年齢層は40代くらいの女性が多く、ペンライト(ピカピカ光る棒ですね)を一生懸命に振って応援していました。ステージ上のアイドルたちは、いわゆる「近所にいそうな気さくなお兄ちゃん」といった雰囲気で、懸命に歌い踊っています。
私は上の階からその様子を眺めていたのですが、何より印象的だったのは、ファンの皆さんの表情でした。本当に幸せそうで、癒されているという「いい顔」をされていたのです。
「推し活」の純粋性が心を癒やす
その光景を見て、私は「推し活」の素晴らしさについて考えました。推し活の良いところは、「素直に応援する気持ち」だけに焦点が当たっている点ではないでしょうか。
「アイドルと仲良くなりたい」「友達になりたい」といった見返りを求める気持ちではなく、「ただ好きだから応援したい」という純粋な想い。この「応援の純粋抽出」のような作業が、推している人の心を満たし、メンタルにも良い影響を与えているのだと思います。
そこで私は思いつきました。この素晴らしいエネルギーを自分自身に向けてみる、「自分を推す技術」というものを。
自己肯定感が低い人こそ「自分」を推そう
自己肯定感が低いと悩む方は多いですが、これを急に高めるのは難しいものです。自己肯定感の低さは、生い立ちや成長過程など様々な要因が絡んでいるからです。「自信を持とう」「ポジティブになろう」と言われても、自分を責めてしまう癖がついている人にはハードルが高いですよね。
そこでコンセプトを変えてみましょう。自己肯定感が低い人は、自分のことには自信が持てなくても、「他人のために動くこと」や「誰かを応援すること」は得意だったりしませんか?
それならば、「自分を客観視して、もう一人の自分を『推し』として応援する」という方法が有効です。どこかのキャッチコピーにある「がんばる自分」という言葉のように、苦境に立たされている自分を第三者の目で見て、「推しが頑張っている!」と捉え直すのです。



