世界の富裕層たちが日本を訪れる最大の目的になっている「美食」。彼らが次に向かうのは、大都市ではなく「地方」だ。いま、土地の文化と食材が融合した“ローカルガストロノミー”が、世界から熱視線を集めている。話題の書『日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか? ―ガストロノミーツーリズム最前線』(柏原光太郎著)から、抜粋・再編集し、日本におけるガストロノミーツーリズム最前線を解説。いま注目されているお店やエリアを紹介していきます。
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瀬戸内美食旅2日目は、「アマン」グループ創設者の作った宿へ
前回から、少し趣向を変えて、文章を介して「ガストロノミーツーリズム」を体験していただこうと思います。行先は瀬戸内海で、期間は4日間。運転免許がない方や、お酒を飲みたい方でも楽しめるように、移動手段は公共交通機関だけです。前回は1日目の日程を紹介しました。今回は2日目です。
2日目は、岡山駅から広島県の瀬戸田港へ向かいます(電車やフェリーで約2時間。乗り継ぎ時間含まず)。そして、瀬戸田港から徒歩1~2分の「Azumi Setoda(アズミ セトダ)」へチェックインします。
ここは実は、アマングループを立ち上げたエイドリアン・ゼッカ氏が、グループを離れた後、最初に作った宿泊施設です。箱根の旅館が好きだったゼッカ氏が、もとは築140年の豪商邸宅だったところを買い取り、2021年、高級旅館として再生させたのです。
2階建ての建物に、部屋のタイプは4種類。それぞれの部屋に檜風呂がついていますが、旅館の真向いにはモダンな銭湯があります。料理は、瀬戸内海の野菜とフレンチの技法を用いたもの。夕食に使う食材は、可能な限り半径50キロ圏内で調達しているそうです。
Azumi Setodaのある生口島(いくちじま)はしまなみ海道沿いにあり、「西の日光」とよばれる耕三寺が有名。アクティビティも豊富で、レモン収穫サイクリングツアーや、島々をめぐるヨットセーリング、無人島カヤックツアーなど、自然を存分に味わえるメニューがそろっています。
※本記事は、『日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか? ―ガストロノミーツーリズム最前線』(柏原光太郎著・ダイヤモンド社刊)より、抜粋・編集したものです。






