あせらず、何度も繰り返すことで、記憶は確実に定着していきますから、ぜひ継続を心がけてください。

アクティブリコール実践編1
「言い換える力を高める」

 アクティブリコールを効果的に行うためには、普段から「自分の言葉で言い換える訓練」をしていることが大切です。

 なかなかアクティブリコールがうまくいかない人の特徴として多く見られるのが、「先生が言ったことをそのままノートに書いている」「教科書の文章を丸写しにしている」というパターンです。

 これは、いわば“スマホで黒板を撮影している”ようなものです。

 たしかに一見するとノートはきれいに取れているように見えるかもしれませんが、実際には「写しているだけ」で、頭をほとんど使っていない状態です。みなさんがどんなに参考書の写真を撮っても、どんなにパソコンで答えをコピーアンドペーストしても、その内容は頭には残りませんよね。

 与えられた文章をそのまま頭に「インストール」するだけでは、記憶の整理も再構成もされておらず、アクティブリコールに取り組もうとしたときに、情報がどこにあるのかがわからず、結局思い出せないという状況になってしまいます。

 一方で、アクティブリコールがうまくいくのは、普段から「要するにどういうことか」「自分はどう理解したか」という視点でノートを取ったり、友達に説明するような形で記憶を整理している人です。こういう人は、他人の言葉を自分の言葉に“翻訳”しています。

 この頭の中での翻訳作業こそが、記憶の中に強い“フック”を生み出し、思い出すときの手がかりになります。

アクティブリコール実践編2
「マインドマップを活用する」

 次におすすめしたいのが、図やイラストを活用することです。

 ここまで読んで、アクティブリコールは文字だけで行うものと思っている人もいるかもしれませんが、実は視覚的な情報整理こそが記憶の強化には非常に有効です。特に、情報を関係づけて思い出すことが重要なこの学習法においては、図やマーク、記号などを使うことで、記憶の“フック”を作ることができます。