「アクティブリコール」の具体的なやり方と、実践する際の注意点を解説写真はイメージです Photo:PIXTA

勉強したはずなのになぜか思い出せないのは、情報を取り出す力が不足しているからだ。情報のインプットは多いのにアウトプットが少ないというのは、情報過多な現代人ならではの悩みでもある。この悩みを解決する方法として、東大生作家の筆者が提唱するのが「アクティブリコール」という勉強法。見た情報を何も見ずに思い出すこのメソッドは、記憶を定着させるうえで極めて有効だという。「アクティブリコール」の具体的なやり方と、実践する際の注意点を解説する。※本稿は、東大生集団・株式会社カルペ・ディエム代表の西岡壱誠『なぜ勉強すればするほど頭が悪くなるのか?』(星海社新書)の一部を抜粋・編集したものです。

アクティブリコールの注意点1
「何も見ないで思い出す」

 アクティブリコールを実践する際には、注意しなければならないことがあります。

 それは、「何も見ないこと」です。思い出せなかったとしても考えること。何かを書くこと。「あの単語、何だったっけ?」と思っても、15分間は決して何も見てはいけません。参考書やノートを見たくなっても絶対に我慢してください。何かヒントを得て思い出すのではなく、自分の頭の中だけで思い出しましょう。

 アクティブリコール最大のポイントが、この「何も見ないで思い出す」ことです。

 参考書やノートを片手に復習するのは「再読」「見直し」になってしまい、脳はあまり活性化しません。「あ、そうそう、これだった」と思い出すことは、“確認”にはなっても、“記憶の再構成”にはならないのです。

 思い出せないことがあってもそれで構いません。むしろ「思い出せない」という経験をすることこそが、次回以降の定着につながります。