そのため資格試験は、過去問から攻略していくことがおすすめです。
ここで意識を向けてほしいのは、「単語や条文そのもの」ではなく、「それを思い出して使える状態にすること」のほうが大事だということ。
まず資格試験の過去問を解いて、「どんな知識が問われたのか」「その知識はどのように問われたのか」を明らかにすることが、資格試験におけるアクティブリコールのよい使い方です。これがなければ、「覚えるべき知識」と「思い出すべき対象」がずれてしまい、せっかくのトレーニングも空回りになってしまいます。
たとえば、宅建(宅地建物取引士)の試験で「借地借家法の条文」が出題されたとしましょう。そのとき実際の問題を見てみると、「条文の語句を完璧に覚える」ことよりも、「どのような状況でその条文が使われるのか」「どの選択肢がその条文の精神に反していたのか」といった“使い方の理解”が問われていることが多いはずです。
資格試験の過去問を勉強すると、「知識を覚えること」だけではなかなか点数を取ることができないことに気づくでしょう。結局、資格試験で問われるのは、「その知識をどう使うか」という実践的な力です。
なので資格試験の勉強でアクティブリコールをするときに重要なのは、知識そのものを思い出そうとするのではなく、試験本番でその知識をどう使うかという視点で思い出すことです。
例題を自分で作ることで
記憶が「使える知識」に変わる
資格試験では「知識を使える知恵」に変換することが求められており、アクティブリコールはその大きな助けになるわけです。
そのためには、「どういう問題が出るか」に対する想像力が必要です。
「自分で例題を作る」「ケーススタディとして文章化する」といったアクティブリコールをする必要があります。
たとえば、「善管注意義務とは何か?」を思い出すだけでなく、「じゃあ、不動産業者がこの義務を怠るとどんな事例が起きるか?」と自分で具体的なシナリオを書いてみましょう。「善管注意義務に関してどんな問題が出題される可能性があるか?」を考えながら白い紙にまとめてみるのです。







