マネジャーが「仕事の配分」を
適切に設計する

 稼働できる時間帯が決まっているのならば、それ以外の領域にはみ出す仕事は受けられません。急な事情で帰宅することが多いのであれば、緊急の仕事を任せることも不可能です。

 時短勤務の人が「責任ある仕事をやりたい」「今まで通りの業務に従事したい」という主張をすることもあると思います。しかし、「物理的に無理なものは、無理である」ということを明確に示す必要があります。

 仕事は、気持ちや感情の問題ではなく、実務が回るかどうかで判断する必要があるのです。

 具体的には、

・不確定要素が大きい仕事は、お願いしない
・納期が厳しい仕事は、お願いしない

 ということになります。

不確定要素=想定通りに動けない
「危うい感じがする仕事」を見極めよう

 理想を言うならば、全ての仕事は「計画通り」に進行しなければいけません。

 しっかりと実行可能な計画を立てて、その通りに仕事を進める。そうするのならば、時短勤務であろうとなかろうと、仕事の進捗には一切の影響が出ません。

 しかし、現実には、そんなにうまく進みません。

 お客様から急な追加要望があったり、製造現場から納品遅れの連絡が届いたり、いろいろな「想定外の事態」が起こります。

 こういう不確定要素の多い仕事は、規則正しい勤務スタイルには向きません。

 言うまでもなく、全ての仕事には不確定要素があります。

 それらを全部「時短の人には渡さない」というのは不可能です。そんなことを言ってしまうと、何の仕事もお願いできないことになってしまいます。

 そのため、マネジャーが取り組むべきは「最初から危うい感じがする仕事」を見極めることです。

 これまでに培ってきた経験と知識をフル稼働して「ヤバい匂い」を嗅ぎ取りましょう。

・あのお客様は急な数量変更が多いので、ちょっと危険だな

・あのお客様はスケジュール通りに仕様を決めてくれない割には、全体の進捗については一切譲らないタイプだから、夜間対応が増えそうだ

・あの商品は部品の供給が安定しないので、在庫管理・納期管理がかなり難しいよな

 こういう感覚は、マネジャーの皆さんは、少なからず持っていることと思います。

 その感覚をフル稼働して、「時短勤務の人には、そういう仕事は回さない」ということにトライしましょう。

 計画通りに進む可能性が高い仕事を渡すことで、想定通りの働き方が実現されるはずです。