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スーパーや焼肉店で「A5ランク」と聞くと、それだけで美味しい肉だと信じてしまう人が多い。しかし、このランクは牛肉の味を評価した指標ではない。そもそも「A5」とはどういう意味なのか?格付けのカラクリを明かすとともに、年間100軒の焼肉店に通う筆者が、自分の舌に合う牛肉選びの方法も紹介する。※本稿は、焼肉作家の小関尚紀『知ればもっと美味しくなる!大人の「牛肉」教養』(三笠書房)の一部を抜粋・編集したものです。
最高級A5ランクは
一番おいしいことを意味しない
「本日は最高級A5ランクの〇〇牛を入荷しております!」
スーパーの精肉コーナーで、このようなマイクパフォーマンスを聞いたことはありませんか?
「A5ランク」と聞けば「とんでもなく美味しいお肉に違いない!」と、私たちは反射的に思ってしまいます。
実際、テレビ番組などでも「A5ランクは最高級の味だ」と紹介されることもあり、「A5ランク信仰」は世間にすっかり定着しているようです。
しかし、このA5ランク、じつは「美味しさの基準ではない」という衝撃の事実をご存じでしょうか。
牛肉の格付けはA~Cの3段階のアルファベットと1~5の5段階の数字を組み合わせた15個の区分で評価されます。このシステムは、1960年代前半に社団法人日本食肉協議会が、食肉の流通を合理化する目的で導入したものです。
同書より転載 拡大画像表示
つまり、A5ランクが流通上の意味合いで「最高級」であることに間違いはありませんが、必ずしも「最高級に美味しいお肉」を意味するわけではないのです。あくまで流通業者が取引しやすくするための「単位」にすぎないわけですね。







