都の意図としてはPayPayの寡占状況に対して、d払い、au PAY、楽天ペイ、メルペイの利用者をバランス良く増やしたかったのだと思います。ただ選択肢の中にあるVポイントを選んだ都民は、結局3月になればPayPayポイントにVポイントを交換できます。
同時に三井住友カードの利用で得られるVポイントも今後はPayPayポイントに交換できますから、ポイントでの決済シーンではPayPayがさらに利用を増やすことになりそうです。
第四に加盟店側の経済性が変化しそうです。今回の動きは、カード会社の決済インフラを実質的にコード決済側に開放する、ある意味掟破りの提携です。加盟店からみればカード会社に支払う手数料よりもPayPayの手数料のほうが安いわけで、これまで以上に積極的にQRコード決済を歓迎する動きが生まれるでしょう。
第五の変化としては、金融機関の手数料が大幅に無料化に向かいそうです。今回の提携ではPayPayとオリーブの間での資金移動が無料になる方向です。
仮にそうなるとして、今後、オリーブと地銀や信用金庫、オリーブと証券会社などとの提携が広がっていくにあたっては、当然のことながら「同じように手数料を無料化したい」という動きが広がるでしょう。
もちろん振込手数料無料やATM利用料無料はあくまで回数限定ということでしょうけれども、これまで以上に手数料無料のサービスが増える方向になりそうです。
さて、最後にもうひとつ、確実に起きると未来予測できる中期的な変化をお伝えします。
今回のPayPay×オリーブの提携が引き金となって、金融機関と通信、AI企業の再編が起きるでしょう。
候補としては楽天経済圏とみずほFGの一体化、ドコモとSBIグループの連携強化、ローソン×KDDI陣営とMUFGによる経済圏構想など、出遅れ同士での急激な再編が起きることは必至です。
こうして金融業界は大きな変化の波に飲み込まれていくことになりそうです。







