そもそもソフトバンクのスマホは、グループのAIエージェントとしての最有力候補です。他にはLINEもそうですし、Yahoo! Japanも有力です。さらにはOpenAIもソフトバンクグループの有力な提携先です。
ですから仮にPayPayがオリーブとがっちり組んだことで、オリーブが予想外に強くなってしまった場合でも、他の戦略的な切り口から独自のサービスを成長させることが可能です。
この構図でとらえると、今回のPayPay×オリーブ連携は、三井住友グループが競合である三菱UFJとみずほを戦略的に出し抜いたニュースだったと捉えるのが妥当でしょう。
さて、ここまでが長期的な戦略意図の話ですが、短期的な変化としてはこの提携でわたしたち個人の生活はどう変わるのでしょうか?銀行口座からコード決済、ポイント経済圏まで5つの変化が起きそうです。
まず第一に「銀行アプリ=決済アプリ」になります。これまでは銀行は振り込みや口座引き落としのツールで、PayPayが支払いのツールでした。これが今後はオリーブの中にPayPayが組み込まれることになるので、オリーブが決済アプリに代わります。具体的にはQRコード決済、カード決済、そして現金のATMからの引き出し3つとも単一のアプリで行われるようになります。これはオリーブに有利な変化です。
第二にキャッシュレス勢力の巨大連合が生まれることで陣営の寡占化が進みます。要するに、PayPay経済圏と三井住友カード経済圏がひとつの連合体になるのです。これは逆にPayPay側に有利な変化になります。たとえばこれまでできなかったことのひとつが海外旅行の際のPayPay決済ですが、今後はVISAの決済ネットワークが使えるようになるので支払いがPayPayに開放されることになるでしょう。
第三にポイント経済圏での両社の存在感が強まります。これも相対的に言えばPayPayに有利な変化でしょう。たまたまですが今、東京都民は東京アプリに登録することで都から1万1000円分のポイントが配られています。このポイントですが、なぜかPayPayだけ外されています。







