ドレッシングや食材にこだわるより、10倍おいしくなる!家庭のグリーンサラダをビストロレベルに変える意外なコツ写真はイメージです Photo:PIXTA

ビストロで食べるサラダは感動するほどおいしいのに、自分で作るとなぜか物足りない。ドレッシングや調味料、野菜の産地にまでこだわっても、味が劇的に変わらないのはなぜか。実はサラダの出来を左右するのは、味付け以前の下ごしらえにある。家のサラダを一気に店の味に近づける、意外なコツとは?※本稿は、エッセイストの大平一枝『台所が教えてくれたこと ようやくわかった料理のいろは』(平凡社)の一部を抜粋・編集したものです。

ビストロで出てくるような
おいしいサラダを再現できない

 自分の作るサラダがおいしいなと思えたのは50を過ぎてからだ。

 それまで、旅先の道の駅で絶対おいしいという評判のご当地調味料を買ってみたり、カルディで人気のドレッシングや、著名な料理家が勧める塩などを意気込んで使ってみたりしたのだが、どうもおいしくならない。サラダスピナーでちゃんと水切りをしている。野菜は20年来取り寄せている有機農園の宅配だ。

 なのに、ぱっとしない。野菜はすこぶるおいしいのに、野菜以上の実力が皿に表れないのである。

 私の理想は、カフェやビストロのランチに出てくる、なんでもない付け合わせのグリーンサラダだ。酢と塩とオイルの手作りのフレンチドレッシングがかかった、シンプルなあれ。おいしいなあ、もうちょっと大盛りで食べたいもんだなあと思う頃にメインがやってきて、サラダの感激が他の料理に上書きされ、忘れられてしまうあれ。

 よし、今日こそはとネットで検索したフレンチドレッシングの分量通りに作ってみても、絶対ああはならない。ハーブ塩やフレーバーオイルを足したり、しまいにはポン酢やマスタードなどを加えたりして、よくわからないことになる。