AirDropという“見えない壁”

 中学生になると、子どもだけで遊びに出かけることも増えます。休日にはスマホやプリントシール機で写真を撮る機会も増え、友達と写真をシェアすることが多くなります。最近は流行りのダンスを踊るなど、動画を撮影することも珍しくないため、いちいちLINEで送っていてはお互いに「ギガが足りない」(データ通信量不足)という状況になります。そこで、BluetoothとWi-Fiを直接つないで送る「AirDrop」が重要になります。

 AirDropは一度で複数の人に送信できます。「エアドロ(AirDrop)するよー」と声をかけ、みんながiPhoneを近づければ、高画質のまま写真や動画を一斉にシェアできます。データ通信量も消費することはありません。

 高校生ともなると、遊び以外でもAirDropすることが増えてきます。部活や学校のイベントなど、「今撮った動画をエアドロするね」ということが日常的に発生するようになります。

 この場合、Androidを使用している人は別の手段で送ってもらうことになります。多くはLINEで、1対1、もしくはグループのトーク経由で送信されたものをダウンロードします。LINEのアルバムは無料アカウントだと動画が保存できないため、トークに動画がずらりと並ぶことも珍しくありません。

 周囲のiPhone率にもよるのですが、「私のために手間かけてごめんね」と思ってしまう人もいるでしょう。特に女子のiPhone率は高いため、気に病んでしまう人も多そうです。

ケース・アプリ・カメラ……女子に強いiPhone

 また、iPhoneはスマホケースの種類が豊富であることも人気の理由です。今は透明なスマホケースが流行っていますが、ラメ入りや雲のようなデザインなど、個性があるケースがたくさん販売されています。女子中高生が普段利用している雑貨ショップやファッションブランドではiPhoneケースのみの販売が多く、形状の種類が豊富なAndroidはケース選びに苦労します。

 iOSのみ対応しているアプリもあるため、「このアプリ便利だよ」といった会話に加われないこともあります。日々Instagramのストーリーズで交流していると、フォントや画像加工などの細かな仕様の違いを気にすることもあります。女子には「iPhoneのカメラは盛れる」という定説もあり、その場にいる最も新しいiPhoneの人が撮影するセオリーもあります。自撮りアプリ「BeautyPlus」には「Appleモード」が用意されており、iPhoneのように自然に盛れると好評を得ています。

 男子の場合は女子ほどiPhone率は高くないのですが、「Androidはゲームがカクカクする」という印象を持っている人もいます。エントリーモデルのスマホで高精細の動画ゲームを動かすと、やはり動作がもたつくこともあるのでしょう。オンラインゲームをボイスチャットしながらプレイするとなると負荷も大きく、ハイスペックなスマホが欲しくなるのだと思います。