コピーですぐに使える!ChatGPT100選 職種別・業種別・部署別#17Photo:PIXTA

ChatGPTは教師の代わりになれるか?文部科学省も生成AIの教育への適応方法についてガイドラインを発表した。教育サービス最大手のベネッセは社内業務と子ども向けサービスでのChatGPT活用をすすめる。教育産業で今後、生成AIはどこまで活用されるのだろうか。特集『コピーですぐに使える!ChatGPT100選 職種別・業種別・部署別』(全32回)の#17では、ベネッセが実際に使っているプロンプトも公開する。(ダイヤモンド編集部 鈴木洋子)

「週刊ダイヤモンド」2023年9月9日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

ベネッセが自由研究おたすけAI公表
文科省も生成AIの活用指針を提示

 小学生の夏休み。子どもだけでなく親にとっても悩みの種になる「あの問題」を、ChatGPTによって手助けするサービスをベネッセコーポレーションがこの夏出した。「自由研究おたすけAI β版」だ。

 期間限定ながら会員登録すれば誰でも無料で利用できるもので、親子で一緒に使い、自由研究のテーマの決定や進め方などをブレストする内容だ。読書感想文の出力や、自由研究以外の利用については用途制限をかけ、利用も1日10回までに限った。今後教育の現場で急速に普及してくる生成AIについて、使い方を親子で学びながら自由研究を進められるツールとなっている。

 生成AIを巡っては、文部科学省がこれまでスタンスを明確にしていなかった学校での活用についてガイドラインを7月に公表したこともあり、教育現場への普及がどのように進むのか注目が集まっている。

 長時間労働などを背景に教員の人手不足が深刻になっている教育現場と、教育産業でChatGPTは具体的にどのような形で活用され得るのか。次ページでは、ベネッセ社内で使われるプロンプトや活用事例についても取り上げる。