親は子どものことを「よく知っている」と思いがちだ。けれど、スマホやSNSが当たり前の時代に育つ子どもたちは、親の想像をはるかに超える世界を見ているのかもしれない。大ベストセラーとなった『人生は「気分」が10割』の著者キム・ダスル氏の新刊『人生は期待ゼロがうまくいく』の発売を記念した本稿では、ライターの柴田賢三氏に人を「わかったつもり」でいることの落とし穴についてのエッセイをご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【え、うちの子が?】子どもの心がどんどんわからなくなっていく親の態度・ワースト1Photo: Adobe Stock

もしかして、と思ったら

 私には小学6年生の一人娘がいる。

 スマホは持たせているが、あくまでも外出時の緊急連絡用で「LINEやSNSは中学生になってから」というルールだ。

 そのかわり、自宅のリビング専用のタブレットには時間制限を設けず、自由に使ってよいことにしている(もちろん年齢制限つきのアカウントで、有害なコンテンツにはアクセスできないようになっている)。

 しかし、最近は私が突然リビングに入ると、娘が驚いたようにタブレットを隠すような仕草をすることが増えた。

 なにか、よろしくないサイトでも見ているのか……心配になった私は、娘にこう言った。

「変なサイトとか見ちゃダメだよ。履歴を消しても、お父さんは後でちゃんと調べられるんだからね」

 すると、娘が「お父さん、私がミクちゃん(仮名)じゃなくてよかったね」と、ニヤリと笑った。