◆いきなり完璧を探してない? 東大の難問もスラスラ解ける魔法の「単純化」
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【東大数学に学ぶ】「要するにどういうこと?」国語の成績がいい子と悪い子の決定的な違いPhoto: Adobe Stock

東大数学に学ぶ「思考の起点」

次の東大入試の数学の問題を読んでみてください。

【問題】黒玉3個、赤玉4個、白玉5個が入っている袋から玉を一個ずつ取り出し、取り出した玉を順に横一列で12個すべて並べる。ただし、袋から個々の玉が取り出される確率は等しいものとする。
(1)どの赤玉も隣り合わない確率pを求めよ。
2023年度東京大学入試問題より

難問を解きほぐす「単純化」の魔法

こうした数学の問題は、まず単純な場面に置き換えて考え始めるのが定石です。たとえば、黒玉1個、赤玉1個、白玉1個と、3色の玉がすべて1個ずつだとすると、どうなるだろうかと単純化してみるのです。

それなら玉が並んでいる場面は容易に想像できますから、混乱することはありません。赤玉が1個ならほかの赤玉と隣り合うことはあり得ませんから、確率pは1となります。

次に、黒玉1個、赤玉2個、白玉1個と、赤玉だけ2個だとどうなるだろうと考えます。玉が全部で4個ですから、これも場面は想像できます。

科目の壁を越える「本質的な解法」

確率論の基礎さえわかっていれば、このようにより単純な場面に置き換えると難しい問題を解く糸口が得られるようになります(ちなみに、東大入試の数学では、最終的な正解が得られなかったとしても、単純化して「黒1個、赤4個、白1個で実験してみると……」などと解答するだけでも、20点満点のうち2点くらいはもらえるかと思います)。

同様に国語でも、難しい問題はより単純化することにより、正解に近づくきっかけをつかめるようになります。

【解説】国語における「単純化」とは何か?

数学の玉の数を減らして考えたように、国語の読解においても「情報を削ぎ落とす」アプローチが極めて有効です。具体的には、難解な修飾語や複雑な背景描写をいったん脇に置き、「誰が・どうした」という骨組み(主語と述語)だけで文章を捉え直してみるのです。

たとえば、「周囲の冷ややかな視線に耐えかねて、彼はそっと部屋を抜け出した」という長い一文なら、「彼が・逃げた」と極限までシンプルに要約してみます。

複雑な感情を「喜怒哀楽」に翻訳する

また、小説問題でよく問われる「複雑な心情」も、まずは基本となる「喜・怒・哀・楽」のどれに当てはまるかというレベルまでハードルを下げてみましょう。「この時の主人公は、大まかに言えば『悲しい(哀)』んだな」と感情の大枠を掴むことができれば、その後に続く「なぜ悲しいのか」「どう悲しいのか」といった細かいニュアンスの分析が格段にやりやすくなります。

いきなり完璧な答えを探そうとするから、選択肢に迷ってしまうのです。

「幹」を捉えれば、どんな難問も怖くない

数学でも国語でも、出題者はあの手この手で情報を複雑にし、受験生を惑わそうとします。しかし、すべての応用問題は「単純な基本の組み合わせ」に過ぎません。

文章の表面的な難しさに圧倒されそうになった時こそ、「要するにどういうことか?」とあえて乱暴なまでに単純化してみる。この「本質(幹)だけを抜き出す力」を身につけることが、確実な得点力へと直結する最強の武器になるのです。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。