◆行動力を奪う「過剰な準備」をやめて、まずはゴールを決めるべき理由
誰にでも悩みや不安はあるもの。とくに寝る前、嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか? そんなとき心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウトやパートナーとの死別、うつ病の経験を経た著者だからこそ紡げる言葉が、沈んだ心にそっと寄り添います。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)

【精神科医が教える】真面目な人ほど要注意…準備しすぎてチャンスを逃すNG行動Photo: Adobe Stock

準備をしすぎて行動できなくなっていませんか?

世の中には、物事を準備しすぎる人が少なくありません。真面目で几帳面な人ほど、「なるべくうまくいくように」「失敗しないように」「想定外のことが起きたらどうしよう」と不安になり、過剰に準備をしてしまう傾向があります。

しかし、準備をしすぎた結果、結局何も行動できなかったり、タイミングを逃して出遅れてしまったりすることも多いの。そもそも世の中は、実際にやってみないとわからないことばかりです。

そのため、ある程度先が読めない状態でも「見切り発車」で行動を起こしてしまうことが、実はとても大切だと私は考えています。

恋愛も旅行も「やってみないとわからない」

例えば、恋愛について考えてみましょう。相手がどんな人なのかは、実際に付き合ってみないとわからない部分が大きいはずです。「なんとなくいいな」と思ったら、まずは関わりを持ってみるのが自然な流れです。

しかし、検討しすぎや準備をしすぎる人は、まだ付き合ってもいない段階の少ない情報だけで全てを判断しようとしてしまいます。それは人間関係において、少し間違ったアプローチと言えるでしょう。

これは恋愛に限らず、仕事でも遊びでも同じです。例えば旅行に行く際、行ったこともない場所について念入りに調べ、「あそこに行こう、ここに行こう」と計画を立てるのも良いかもしれません。しかし、口コミや写真では素晴らしく見えても、実際に行ってみたら期待外れだったり、逆にふらっと立ち寄った場所が想像以上に面白かったりすることはよくあります。

完璧にうまくいくことを前提に過剰な準備をすることは、かえってうまくいかない原因を作ってしまうこともあるのです。

「やりたい気持ち」を削がないための見切り発車

何より一番もったいないのは、あれこれと調べすぎたり、綿密に計画を立てすぎたりすることで、「やりたい」という初期の情熱やエネルギーがどんどん薄れていってしまうことです。

自分が「やりたい」と思うことがあり、ある程度の方針が固まったのであれば、すべてを完璧に詰め切れなくても行動に移して良いのです。出たところ勝負でないとわからないことはたくさんあります。結果的に、見切り発車で動いたほうが楽しい展開になることも珍しくありません。自分の気持ちが納得しているのなら、見切り発車は大いに賛成です。

もちろん、完全な「無計画」が良いわけではありません。しかし、「とりあえずスタートできる」という段階にきたら、まずは一歩を踏み出すことが重要です。