すべてが先進。驚くほど高い完成度
意のままに走り、快適で上質
試乗モデルは、ステーションワゴンのアバントe-tronパフォーマンスである。
スタイリングは見るからに滑らか。これまでにも増して丸みを帯びたフォルムが、優れた空力性能を実感させる。開口部のないシングルフレームグリルを備え、ホイールベースが長いのも特徴。ちなみに窓とドアの高さの比率は1対3。これは車高の高さを感じさせない工夫だという。
アウディ独自のライティングテクノロジーも進化した。オプションで前後とも8パターンのデザインが選べ、リアには周囲に注意を促すコミュニケーションライト機能まで装備している。リアの“フォーリングス”はイルミネーションで赤く光るようにもできる。
デジタルステージと呼ぶインテリアも先進的だ。アウディらしく緻密な仕上げと、鮮明な大型液晶パネルが印象的だった。Q6e-tronに次いで採用されたARヘッドアップディスプレイや、ドアミラー機能をカメラ化した第2世代のバーチャルエクステリアミラーも用意している。
乗り込むと、室内の上質さに圧倒された。ディスプレイに囲まれる感覚が心地いい。9つのセクションごとに透明と不透明が選択できる新感覚のスマートパノラマガラスルーフ(op)により、開放感たっぷりだったのも印象的だった。
フロアはバッテリー搭載により少し高い。それでも後席を含めスペースは十分、荷室がキレイで見栄えするのもアウディらしい。ラゲッジ容量は後席使用時502L。最大で1442Lまで拡大でき、ボンネット下には27Lのスペースが設けられている。
モーターのシステム出力は270kW。ローンチコントロール起動時には280kWに上昇する。電装系は800Vシステムを採用しており、モーターは従来より30%小さく20%軽いユニットを搭載している。
試乗の舞台は、箱根のワインディングロードを中心に行った。A6 e-tronは極めて乗りやすく、驚くほど滑らかだった。しかも絶妙な一体感が心地いい。車重は2250kgとヘビー級だが、その重さを感じさせない。







