この内容で
約1000万だったら安いのでは?

 4930×1925×1510mmという大きな車体が、まさに手の内で操れるのである。ステアリングフィールは優しい中にもしっかりとした手応えがあり、コーナリング時はノーズが軽やかに入っていく。この感覚はいかにも後輪駆動らしい。

 スポーツモードを選択すると走りが変わるとともに、サウンドの演出が加わる。このサウンドは車内だけでなく車外に向けても演出されている点に驚いた。PからDレンジにチェンジすると、停止していても音がする。

 試乗車はエアサス仕様。しなやかで路面をなめるように追従し乗り心地も素晴らしかった。先進装備も魅力的。ヘッドアップディスプレイは最新のAR(=拡張現実)型。ディスプレイに投影されている情報が遠くにあるように見え、道路に合わせたピントのままで必要な情報が確認できる。

 A6 e-tronは、とにかく素晴らしい仕上がりだった。完成度という点では、これまで触れたBEVの中でベストである。この内容で約1000万だったら安いのではと感じたほどだ。

(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/横田康志朗 撮影協力/マースガーデンウッド御殿場)

CAR and Driverロゴ