
尾行していた司之介
場面変わってアメリカ。イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)が編集会議中。彼女はヘブンにチャンスをくれと編集長に掛け合っているが、「彼はもう終わった」と言われてしまう。
「終わっていません。必ずまたベストセラーを生み出してくれます。私が保証します」と粘るも、相手にされない。
そんな状況がヘブンにも薄々わかっているのだろうか。
イライザからだろうか、手紙を読んでヘブンがミルクホールでたそがれていると、司之介がやって来た。あとをこっそりつけてきていたのだ。
これもまたドラマの序盤、司之介がトキをつけるエピソードを思い出す。最終回が近いので、昔のエピソードを思い出させるようなエピソードを書く。単純に回想シーンを出すのではないところが良い。
司之介はヘブンに、自分と同じにおいがすると言い出す。
思わず、服を嗅ぐヘブン。加齢臭? 長年同じ家に住んで同じものを食べているから匂いも似てくるものかもしれない。いやそういうことじゃない!
「するじゃろう」というとボーンっと時計が鳴る。
「別に責めるつもりはない」ということで、サボっている人の匂いであることがわかる。
同じ匂いに乾杯しようという司之介。
「わしらは仲間じゃ」「おぬしは昔のわしじゃ」
カップに口をつけると、ミルクがアツアツで思わず吹き出してしまう司之介。舌を火傷(やけど)したような仕草(しぐさ)が細かい岡部たかしの演技。
「ここじゃったんだ。ヘブンがヒゲにつけちょった牛乳は」と、ヒゲに雪がと指摘したときからあやしんでいたのだろう。「別に責めるつもりはない」とあらかじめ言っているので、理由を問いただすことなく、松江の牛乳もうまかったが、東京のミルクもうまいとか、松江にミルクホールはできただろうかと思いを馳せるだけ。
その流れで、司之介は自分語りをはじめる。
「ちょうど、おトキが生まれた頃じゃった。武士の時代が終わっての」と、今からわしの話をちょっとだけはじめる。
トキが生まれた頃、明治維新があって、武士であった彼はこの世からもういらないと言われたような気持ちで、ただただ立ち尽くすしかできなかったというドラマのはじめの話に戻る。
自分は何も変わっていないのに、いらない、古いと言われるのはつらいとしんみり。
そこで、ヘブンは手紙を差し出す。帝大学長から。
帝大をクビになったと告白するヘブン。







