画像:株式会社クーリア開発部デザイナーの山崎菜央さん

「平成女児ブーム」SNS時代ならではの熱狂とは

――『たまごっち』人気が再燃したり、平成女児ブームだから売れているとも聞きます。山崎さんは平成女児の世代ですか?

山崎 そうだと思います。でもチームの世代は20代から40代まで幅広いので、平成女児世代だけで作ってるわけではないんですよ。

倉掛 発売した頃は全くそんな話はなかったんです。昔から変わらず小学校低学年ぐらいの層を狙って開発はしてるんですけど。

――平成女児だった世代がお母さんになって親子で買われてるんですか?

山崎 そういう方もいらっしゃいますけど、大人になって当時かわいかったものを買い集める方が多いんじゃないですかね。平成女児ブームで全体的にシールブームではあります。

――流行ったと思ったのはどのタイミング?

倉掛 初速も小売店での評判もよかったんですが、2024年末に有名キャラクターの商品を発売して、ファン層が拡大したのはありますね。そこからSNSでもよく取り上げていただくようになって、25年5月にヒット商品として日経トレンディに掲載されて以降、メディアにもよく取り上げていただくようになりました。

 去年の夏休み前ぐらいまでは店頭でも手には入ったんですけど、それ以降ですね。もう全く手に入らなくなって「幻のシール」という状態まで一気になってしまった。

――10月くらいに存在を知りました。なくなったタイミングで話題になるんですね。

倉掛 全く弊社の意図してるところではないので増産かけていってるんですけど、作っても作っても全然追いつかない。安易に増やしていくと物のクオリティは落ちてくる。

――そうすると転売も行われたり?

倉掛 いわゆるプレミア値がつくこともあると聞いてますね。転売防止のために抽選販売や受注生産をご要望される声もあるんですが……この業界、問屋さん経由での小売が基本なのでなかなか難しい。「わざと欠品させてるのでは?」という声がSNSで見受けられたりもしますが、決してそんな…。

――(笑)。勘繰りが盛んなSNS時代の流行ですね。

着せ替えシールは当時の平成女児たちにウケて大ヒットした商品着せ替えシールは当時の平成女児たちにウケて大ヒットした商品