「仕事のキャパが10倍になった」「圧倒的に悩む時間が減った」
そんな感想が届いているのが、木下勝寿氏のベストセラー『売上最小化、利益最大化の法則』『時間最短化、成果最大化の法則』『チームX』『「悩まない人」の考え方』の強力4部作だ。なかでも「飛び抜けて面白い必読の一冊。心から「買い」!!」と絶賛されているのが、『「悩まない人」の考え方』。「ここ20年以上、まともに悩んだことがない」という著者が一生悩まない最強スキル30を初公開した。ゴールデンウィークを迎え、何かと悩みは多い時期。今回はライターの小川晶子氏に、読者に役立つ視点から鋭く読み解いてもらおう。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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自分らしく働けたら幸せだが…
「自分らしく働こう」という言葉を聞くことがある。
無理をしてストレスを溜めないこと。
自分の強みや長所をいかして働くこと。
そういう意味が込められているのだと思う。
これ自体は賛成だ。
「自分らしく働けているなぁ」と感じることができたら、とても幸せである。
ただ、「自分らしく働く」ことを目的にすると、自分らしさって何だろう?という悩みが出てくる。
たとえば文章を書くのが好きだからとフリーのライターになる人はたくさんいるが、クライアントの要望に合わせた文章を書くなかで悩んでしまう人もいる。
これは望んでいる「自分らしさ」だろうか?
もっと差別化できる「自分らしさ」が必要なのではないか?
――こうして「自分らしさ」を探す迷路にはまり込んでしまう。
自分らしさは「ラスボス」
ベストセラー『「悩まない人」の考え方』では、「悩まない人」の思考法が30個紹介されているが、そのうちの1つが自分らしさに関するもので大変面白かった。
著者の木下勝寿氏は、ゲームになぞらえて「自分らしさ」はラスボス(最後に待ち受けているボスキャラ)だと言っている。
あらゆるステージをクリアしたうえで、ようやく向き合うべきものだ、というのである。
飛び抜けた成果を出している人が自分らしく仕事をしているのは確かだが、そういう人は最初から自分らしさにこだわったわけではない。
むしろどうでもいいと思っていた。
彼らは、「うまくいっている人のやり方=王道」を謙虚に学び、それを模倣することに躊躇がないのだ。
「すでにうまくいっている人は関係ない。自分らしくやって成功しないと」などと言っている人は、レベル1なのにラスボスに向かっているようなものである。
「自分らしくあらねば」という呪縛
「自分らしくあらねば」という強迫観念は、成長の余地を狭めてしまう。
成功例から素直に学ぶのでなく自己流に走っていれば、なかなか成果が出ないのも当然だ。
成果が出ずに苦しいと、自分らしさにも疑問が出てくる。
これが本当に自分らしいのだろうか?
もっと別の自分らしさを追求したほうがいいのでは?
そうやって悩み続けることになってしまう。
木下氏はさらにこう言っている。
いまのあなたがレベル8として、「理想の姿」がレベル1000としよう。
レベル1000を目指している旅路においては、レベル8に至るまでに築いてきた「自分らしさ」は意味がない。ほとんど誤差のようなものだ。
そんなものは無視し、レベル1000の人のやり方を愚直にマネたほうが、圧倒的に大きく成長できる可能性が高い。ある程度の期間のうちに、ひょっとするとレベル100くらいには到達できるかもしれない。
一方、「理想の姿」がない、レベル8の人は、なんとなくレベル10を目指してしまう。
(『「悩まない人」の考え方』p.177-178)
非常にわかりやすいたとえではないだろうか。
「自分らしく働こう」という言説の呪縛にハマると、成長しにくくなり、悩みが増えてしまう。
「自分らしくあらねば」と思っている人は、いったん「らしさ」から離れ、「あの人みたいになりたい」という理想を追いかけてみてもいいかもしれない。
その先に必ず、「自分らしさ」と向き合うときが来るはずだ。
(本稿は『「悩まない人」の考え方――1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』に関する書き下ろし記事です。)








