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50~60代は、仕事人生の中でもっともストレスを抱えやすい時期かもしれない。定年直前の重責、再雇用による働き方の変化、会社の改革や人員整理などの状況の中で、心のバランスを崩しがちだ。多くのビジネスパーソンを見てきた筆者が、中高年の心を守るための考え方を解説する。※本稿は、大塚 寿『定年5年前からの「やってはいけない」 1万人の体験談からわかった「後悔しない会社人生の終え方」』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。
50~60代が抱える仕事の
ストレスはうつ病を招きやすい
大手不動産会社で管理職をしていたJさんは、定年後に再雇用されてからうつ病を発症し、半年以上休職しました。
原因は過労です。Jさんの会社には再雇用専門と言える部署があるのですが、閑職どころか全国出張の多い、激務のポジションです。
そのため途中で退職する人もいて、Jさんの仕事量は倍になりました。打診された時に「とてもそんな量の仕事はこなせない」と断ったのですが、「そこをなんとか」と拝み倒されました。
案の定、仕事はうまく回らず、Jさんは夜眠れなくなり、早朝覚醒の症状が起きました。そしてついに、朝起きられなくなってしまったのです。
家族にすすめられて心療内科を受診すると、うつ病と診断され、休職することになりました。
不思議なもので、出社さえしなければとても元気で、うつ病で休職中と言っても誰も信じないほどです。地方に住む大学時代のクラスメイトのところにゴルフ旅行に行くなど、楽しく過ごすうちに回復し、復職して今は別の業務を担当しています。







