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強い衝撃やストレスにさらされたとき「自分が悪いからだ」と抱え込んでしまう人も少なくない。だが、その自責の念が心の中での出来事の整理を妨げ、傷を深めてしまうケースがあるという。私たちが、過剰なストレスから自分を守るために意識すべきこととは。※本稿は、臨床心理士の帆足暁子『人とかかわるのがずっとつらかったあなたへ 愛着障害という心の傷を癒やすために』(草思社)一部を抜粋・編集したものです。
衝撃的な出来事やストレスが
トラウマやPTSDにつながる
トラウマという言葉を聞いたことがあると思います。心の傷です。
「トラウマ(心的外傷)・PTSD(心的外傷後ストレス症)」研究の世界的権威でもあるパトリシア・リーシック博士は、人間の脳は、衝撃的な出来事などでストレスを感じると、その出来事の情報を理解して自分の中に整理することでストレスを収めていくそうです。ですから、ストレスになる出来事も普通は徐々に整理されて収められていくのですが、その過程で、上手に情報を整理できないことがあると、トラウマとなり、悪夢やイライラ、罪悪感やうつ的な気分、特定の場所や人を避けたりするようになるそうです。
こうした状態から回復できないことがPTSDで、頭痛などの身体症状や攻撃的な行為、自己破壊的な行動も出てくることがあるそうです。人とうまく付き合えないとか、苦手だと感じることがあなたの生活を苦しくさせているのだとしたら、同じように、ストレスによる出来事の情報の整理がうまくいかなかった可能性があります。
上手に情報を整理できず、回復できない理由は2つあり、「情報の整理の失敗」と「回避」だと言っています。







