情報の整理の失敗は、「こんなにひどいことが起こったのは私が悪いからだ」という思いを抱えてしまい、起きた出来事との間で混乱し、情報の整理が適切にできなくなることから起こるようです。

「回避」は「危険から逃れるために物事を避ける」ことで、起きた出来事に向き合わず、その体験から逃れるために、過食や自傷行為、アルコール依存等の行動として表れることを指します。

 人に話せず、自分で何とか処理しなければという思いが、かえって出来事の情報の整理を妨げ、トラウマやPTSDの症状を起こし、人間関係でも孤立し、生きづらさを抱えることにつながっているように思います。

自分の世界を広げる対処法
いい意味で諦めて次に行く

 さて、では、次の対処法を考えます。その嫌いな気持ちから抜け出ることを考えましょう。

 令和5年度の小中学校の不登校生が34万6482人になったと文部科学省から発表がありました。前年度から4万7434人(15.9%)の増加です。それに比例するかのようにNPO法人や株式会社等が設立するフリースクールが増え、そこに通学する子どもたちが増えました。

 このことから教えられるのは、絶対にダメなことなんてない、ということです。人との関係に疲れ、もうダメだと思っても、「この場のこの人とはダメかもしれない」けれど、「違う場の違う人となら大丈夫かもしれない」、ということです。

 ここしかない、と思うと〇か×しかなく、我慢したり、追い詰められたりしてしまいますが、あなたの周りには様々な場があります。学校や会社の人だけではなく、あなたの好きなお店の店員、習い事で出会う人、地域のサークルやボランティアグループ、あなたが子どもの頃に好きだった先生、親戚、近所の人。今はかかわらなくなっているかもしれない人たちを含めると、あなたはたくさんの人と出会ってきました。

 今、苦手で嫌だと思う人がいると、もう人とかかわりたくない、私はやはり人とかかわることはできないんだ!つらくて苦しい!と思って追い詰められてしまうけれど、少し待って!ここは良い意味であきらめて、まったく新しい場や今とは違う場(あなたがこれまで嫌ではなかった場)に自分を置いてみることにチャレンジしてみましょう。