気がつくと、1日があっという間に過ぎ去っているあなたへ。
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「この人、なんか信用できる」と思われる人の“地味すぎる共通点”Photo: Adobe Stock

信用できる人の共通点

「この人、なんか信用できる」と感じる人には、ある共通点がある。
それは、意外にも“ちゃんとしていない”ことだ。

完璧を目指して、何もできなくなる人よりも、
多少雑でも、きちんと前に進む人のほうが、信頼される。

なぜか。

人は、「理想を語る人」ではなく、
「実際に動いている人」を信じるからだ。

どれだけ正しいことを言っていても、
行動が伴わなければ、信用は積み上がらない。

逆に、少し不格好でも行動している人は、
それだけで「この人は現実を生きている」と感じさせる。

物事はほどほどにやる

ここで重要になるのが、「ほどほどにやる」という姿勢である。

私はヘロンが挙げた、「面倒なら、マクドナルドに行けばいい」という例えが好きだ。このアドバイスに、抵抗を示す人もいるかもしれない。「ファストフードは体に悪いから、私は絶対に行かない!」という声が聞こえてきそうだ。
しかし、何も食べずにつらい思いをするくらいなら、何でもいいから食べたほうがいい。次にスーパーに買い物に行ったときに、健康にいい食材を買えばいい。とりあえず今は、ビッグマックを食べる。食べること自体はいいことだ。
カウンセラーで作家のKC・デイビスも、物事をほどほどにやることを勧めている。
デイビスは「不要なものはすべてリサイクルしなければならない」というプレッシャーを感じて家の掃除を先延ばしにしてしまうくらいなら、ただ捨ててもいいとアドバイスしている。
もちろん、リサイクルはいいことだし、毎日マクドナルドばかり食べるのは体によくない。しかし、どうしても気が進まないときは、何もしないよりは何か行動を起こすほうがいい。行動を起こせば、状況を改善できる。そのうえで、次回は違った選択をすればいい。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』

つまり、「ほどほどにやる」というのは、手を抜くことではない。

「止まらないための工夫」である。

完璧を目指して動けなくなる人よりも、
不完全でも一歩を踏み出せる人のほうが、結果として前に進み続ける。

そして、その積み重ねが「この人はちゃんとやる人だ」という印象をつくる。

信用とは、大きな成果や正しさから生まれるものではない。

「今日もやっている」という、小さな行動の継続から生まれる。

だからこそ、気が進まない日こそ、
“完璧にやる”のではなく、“とりあえずやる”を選ぶ。

それが、遠回りに見えて、いちばん確実に信用を積み上げる方法なのだ

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)