春と秋が消えた「二季」のいま、なんだか調子が出ないこと、ありますよね。そんないま大きな注目を集めているのが「薬膳」です。でも「薬膳ってまずそう」「めんどくさそう」と思っていませんか? 『あした元気になれる二十四節気の薬膳カレンダー』(ダイヤモンド社)では、伝統的な薬膳の知恵を現代のライフスタイルに落とし込み、誰でも気軽に試せる身近な食材を使った食べ方を提案。地球温暖化があっても変わらない、太陽の動きに合わせた暦「二十四節気」を軸に、季節ごとの食の知恵を紹介していきます。

クアトロフォルマッジPhoto: Adobe Stock

香りと色でリラックス、食器を変えるだけでもOK

 春なのに「なんだか気分がのらない」「イライラしやすい」、そんなときは、まず“目から元気”を取り入れることを意識してみましょう。

 明るい色を目にするだけでも気分が軽くなり、さらにさわやかな香りが緊張をほぐし、気のめぐりをよくしてくれます。

 食器を明るい色に変えるだけでも、心がパッと晴れるきっかけになりますよ。

 毎日の料理やお弁当に、少しだけ赤、黄、緑を添えてみてください。

 色が加わるだけで気持ちがリフレッシュする「感覚の薬膳」になります。プチトマトや缶詰のコーンをプラスするだけでもOKです。

 清明の「心」を整える食材

 ▼鮮やかな色のフルーツ…オレンジ、いちご、パイナップルなどの暖色系で香りのいいフルーツが元気をくれる
 ▼たけのこ…たけのこに含まれるチロシンは幸せホルモンの材料になるといわれ、春のゆらぎにうれしい味方

 たけのこの煮物

 わかめと煮た若竹煮、野菜と煮込んだ筑前煮、かつお節と合わせた土佐煮など、どれでも十分です。
 たけのこは下ゆでやあく抜きが面倒。
 お惣菜で手軽にとってください。
 自宅で作る場合は水煮のたけのこを使うと簡単にできます。

 フルーツヨーグルト

 プレーンヨーグルトに、オレンジ、いちご、パイナップルなど好きな果物を合わせるだけ。
 ヨーグルトが腸を整え、フルーツの香りと色が心をリフレッシュ。市販のフルーツヨーグルトでもOKです。

 100%オレンジジュース

 オレンジのさわやかな香りと酸味が、滞った気をめぐらせ、イライラをしずめてくれます。選ぶときは果汁100%がおすすめです。

大相撲に薬膳の“五色”が隠れています 季節ごとに行われる大相撲。

 実は、土俵の上にあるつり屋根の四隅に下がる房には、薬膳の基本となる五色(青[緑]、赤、黄、白、黒)が使われています。

 もともとは神道の考え方を象徴する色ですが、この五色は古くからの自然観に基づいたもの。

 薬膳では、食材の色を次のように分類します。

 ・オレンジ、ピンク→赤
 ・緑→青(=“木”を表す色)
 ・茶色→黄
 ・紫→黒

「意外と五色そろっているな」「今日は黄色が足りないな」といった気づきが、心と体を整えるヒントになります。

※本稿は『あした元気になれる二十四節気の薬膳カレンダー』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。