芝井 1980年ごろまで、日本のスーパーマーケットで市販されていたソーセージは、ドイツのものとは全く異なるものでした。そんな中で、ドイツの味が忠実に再現されたシャウエッセンを初めて食べた時は本当に感動しました。
井川 シャウエッセンは、当時としては珍しく、天然の羊腸に豚肉と香辛料を詰め、加熱した時に、「パリッ!!」とした食感が感じられる、本場ドイツにも負けない品質を実現した商品となりました。今でも弊社を代表する看板商品です》(「KANSAI UNIVERSITY NEWS LETTER No.75」2023年11月)。

 大阪は食い倒れの街といわれるだけあって、ここを発祥とする食品会社がいくつかある。白ハト食品工業もその一つだ。1947年創業で主力商品のアイスクリームは地元では圧倒的なシェアを誇っていた。

 現在、社長の永尾俊一さんは、同社創業者の孫にあたる。永尾さんは関大在学中、たこ焼き屋を起業するなど、ビジネスセンスを磨いていた。関西のスーパーマーケット、コノミヤはM&Aを積極的に進め、愛知や岐阜などのスーパーを合併した。同社社長の芋縄隆史さんは関大愛が強い。

「私自身、学生時代はアメリカンフットボール部でずっとスポーツに明け暮れていました。車の中ではカセットを入れると関大の応援歌が流れ、家では逍遙歌が流れているといった感じでした(略)。わが子が中学、高校、大学と関西大学で学ばせていただくなかで、私も教育後援会の活動に携わるようになって、2015(平成27)年度には会長を務めさせていただきました」(教育後援会会報『葦』2017年夏号)

 教育後援会とは在学生の父母・保護者で組織される団体である。

キーエンス、ワコール…
関西企業を率いる関西学院大のOB

 関西学院大は、関西を本拠地とする著名な企業を舵取りしている。たとえば松下電器(現、パナソニック)社長をつとめた森下洋一さんは関西学院大出身で、財界から離れた後は関西学院理事長をつとめた。

 キーエンスは精密機器、電子部品を製造する大阪生まれのメーカーである。センサ、変計、画像処理、PLC、タッチパネル、バーコード、マイクロスコープ、計測器、マーキング機器などを手がけ、世界46カ国地域、250拠点で事業展開をしている。

 2024年同社の大学別採用者は早稲田大38人、慶應義塾大26人、関西学院大22人だった。23年は早慶明治に次いで関西学院大16人となっている。