2024年、TDKの社長に齋藤昇さんが就任した。同社は就任理由をこう記す。「グローバルでの豊富なマネジメント経験と見識を活かし、引き続き当社の取締役会における重要事項の決定及び職務執行の監督に十分な役割を果たすことが期待できます」(TDKウェブサイト)。
第一三共ヘルスケアの内田高広さんは田辺製薬入社後、三共(当時)に転職した。経営企画部長など経て2024年社長に就いた。
ROEランキングで
1位となった立命館大
立命館大学にとって歓喜するような記事が掲載された。
日本経済新聞は上場企業約2200社の最終学歴を集計し社長数が多い上位25大学を各経営指標で分析してランキングを作った。同紙によれば、出身大学別経営者で立命館大は経営の効率性を表すROE(自己資本利益率)が10.9%でランキング1位となった。2位関西学院大10.8%、3位法政大10%、4位京都大9.5%、5位東京大9.2%となっている(「日本経済新聞」2025年2月26日)。
ROEとは当期純利益÷自己資本×100で算出され、株主が拠出した資本(株主資本+その他包括利益累計額)に対して、どのくらいの利益(親会社株主に帰属する当期純利益)を上げたかが示される。
立命館大出身社長が引っ張る企業にはROEが高めのところがいくつもある。その一つが堀場製作所だ。足立正之さんはアメリカのホリバ・インターナショナル社、フランスのジョバンイボン社の社長を経て、2019年に社長となった。学生時代をこう語っている。
『関関同立――関西の四大私大事情』(小林哲夫 ちくま新書、筑摩書房)
「大学では、光と物質の相互作用を扱う『光物性』の研究室に入りました。そこで、たまたま『結晶』をテーマに研究を進めることになり、ヨウ化カリウムの単結晶を純化することに取り組みました。
原料を精製し、高温真空中で溶かしてゆっくり固めると、パキッと割れるような綺麗な単結晶ができるんですよ。その頃が丁度就職活動の時期でもあって、『京都に結晶を作る会社がある』と聞き、堀場製作所のことを知りました。
一度会社訪問をしてみたいと面接を受けたら、内定を頂けたので、この1社で就職活動は終了しました」(ウェブサイト「リーダーナビ一〇〇」東通エィジェンシー、2019年12月)
滋賀銀行会長の高橋祥二郎さんは同銀行の草津支店長、営業統轄部長、専務などを経て、2016年に頭取となり、2023年に会長となった。後任の頭取、久保田真也さんは関西学院大出身だ。高橋さんは在学中、濵崎正規教授から近代経済のイロハを学んだ。こう回顧する。
「先生は卒寿を過ぎた今でも夜更けまで本を熟読される。『地域金融機関も大変な時代だが、トップとして笑顔を忘れずに頑張りなさい』と激励をいただいた。
マルクス経済学が主流だった当時の学内で、先生は近代経済学を専門とし、イノベーション理論のシュンペーター研究にまい進された。講義は経済学というより、哲学や思想といった大きな社会の流れから説く、分かりやすいものだった」(「日本経済新聞」2020年4月23日)







