
首都圏の難関私立大学群「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の2大学に受かったダブル(W)合格者はどちらに進学するのか。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『大学入試2026』を10回以上にわたってお届けする。第3回はMARCHのW合格者進学率データを大公開。中央大法学部の都心移転は正解だったのか。最新データでこの問いに答える。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
都心に移転した中央・法は
W合格者に選ばれているのか?
中央大学の法学部は2023年4月、東京都八王子市にある多摩キャンパスから、新設した東京都文京区の茗荷谷キャンパスに移転した。1978年に多摩へ移ってから45年ぶりに都心へ戻った。
長い時間をかけて行った大看板学部の都心移転は、果たして正解だったのか。受験生の支持を得るものだったのか。
中央大法学部の志願者数については23年度以降、増加を続けている。では、他の難関大学にも受かったダブル(W)合格者は最終的に中央大の法学部を進学先に選んだのか。
本特集の#1、#2でも触れているが、志願者数に表れる受験人気と、合格者が進学先を選ぶときの人気とは別物。受験生の注目を集める大きな出来事で志願者数が増えると、志望度の低い受験生も集まってくるからだ。
2つの大学に合格した場合にどちらへ進学するかを示す「W合格者の進学率」は、大手予備校である東進ハイスクールが18年度以降、調査分析を実施している。次ページでは、首都圏の難関私立大学群「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大、法政大学)のW合格者の進学率勝敗表を大学全体と同系統学部それぞれ公開するとともに、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学とMARCHのいずれかの法学部と中央大法学部に受かったW合格者の進学率勝敗表をお届けする。都心に移転した中央大法学部は、W合格者に進学先として選ばれているのか。