戸郷翔征選手 『覚悟』より
読売ジャイアンツのエース戸郷翔征は、ピンチでも動揺した表情を見せない。その冷静さの裏には、単なる精神力だけではない秘密があった。絶体絶命の場面で迎えるのは3割バッター……。こうした極限のマウンドで、戸郷は何を考えて平静を保っているのか?※本稿は、読売ジャイアンツ投手の戸郷翔征『覚悟』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。
菅野智之をお手本に
向上心を持ち続ける
僕は高校1年生のときから「勇猛果敢」という四字熟語を、グラブにマジックで書き込んでいます。野球やピッチングにおける僕の「モットー」です。
どんなときであっても、勇気を持ち、思い切って実行に移す。恐れずに、挑んでみる。野球選手として、また人生を生きることにおいて、そんな人間は強いと思います。万が一失敗したとしても、挑戦し続けることに意義があるのではないでしょうか。
僕にとって身近なお手本は菅野智之投手です。現役にしてあれだけ球史に名を残す投手でありながら、常に「何かに挑まなくてはいけない」「進化しよう」「変身しよう」という向上心がにじみ出ていました。
僕の「勇猛果敢」は、「維持よりも、強化と継続」をモットーにした菅野さんに相通ずるところもあると思います。
事前の分析や準備が
揺れない心を作り出す
野球は「メンタルスポーツ」です。ピッチャーである僕が、ピンチのマウンドで何を考えて投げているのか、皆さん、興味があるところだと思います。
タイムを取ったキャッチャーや内野陣がマウンドに集まって、激励するときのフレーズは、この3つぐらいではないでしょうか。







