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実は50年以上もテレビに出続けている気象予報士の森田正光さん。「コネなし、学歴なし」でも自分の居場所を切り拓いてきた。「楽しいからやってきた」という発言の真意、「必要とされる人材」になるための戦略とは?大先輩の胸の内に迫った。(聞き手/気象キャスター 佐藤圭一)
「やりたい仕事をしたい」なんて甘い?
――森田さん、今日は天気の話ではなく、ビジネスパーソンの悩み相談で、ぜひお知恵を拝借できればと。
私なんかでよければ(笑)、なんでも聞いてください。
――「やりたい仕事をして生きていくなんて甘い」「まずはお金になる仕事を選ぶべきだ」という意見。年配者よりもむしろ若手や中堅のビジネスパーソンから、こんな声をよく耳にするんです。森田さんは、どう考えますか?
いえ、決して甘いとは思いませんね。むしろ私は、ある程度は自分の興味のあることをやるべきだと思っています。振り返ってみると私自身、「楽しいからやってきた」という部分が、ものすごく大きいんですよ。
気象とテレビの仕事は、奥が深く楽しいから続けられた。興味があるから、誰かに指示されなくても自分から調べる。その積み重ねが、結果として成長につながったんだと思います。
――なるほど。「楽しい」という感情が、原動力になったと。
実はこれまで、はたから見たら魅力的な仕事をお断りしたこともあるんですよ。今思えば、どこかで心が動かなかったんでしょうね。「これは自分の仕事じゃない」と、直感的に思ったのかもしれません。
――ただ、現実問題としてお金がないと生きていけないですし、「稼げる仕事は何か」と考える人も多いと思うのですが……。
気持ちはわかります。でもね、「やりたくない仕事だけど、稼げそうだから」という理由だけで選んでも、将来が保証されるわけではないんですよ。
――なぜでしょう?どういう意味ですか?







