昨年12月、世界最大級のオーストラリアのワイン会社トレジャリー・ワイン・エステーツは、問題を抱えていると明らかにした。中国の販売代理店の倉庫に約1億5000万ドル(約240億円)相当の余剰ワインが眠っているというのだ。原因は、中国共産党が宴席での「禁酒令」を打ち出したことにある。厳しい経済状況に加え、習近平国家主席が公務員に「あるまじき」とされる行為を厳格に取り締まっているため、かつて世界ワイン市場の稼ぎ頭だった中国市場は底割れ状態となっている。その結果、フランスのボルドー地方やオーストラリアなど主要ワイン産地のオーナーは、ブドウの木を引き抜き、果実を畑で腐らせるしかなくなっている。
中国「禁酒令」、世界ワイン貿易も犠牲に
公式行事での飲酒が禁止されたため、かつて活況を呈した中国市場が一変
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