抽象度の高いプレゼンを
具体的なたとえで説明する
「それほど簡単に共通認識を持てるものなのか?」と、疑問に思う人もいるかもしれませんが、多くの人が「共通して見ているもの、理解しているもの」は必ず存在します。たとえ話は決して難しいものではないので、ぜひこの方法を身につけてほしいと思います。
具体例にそって説明していきましょう。
例えば、僕がプレゼンで「経営3層構造」について説明するとします。これは一般的に、企業の経営を次の「3つの階層」に整理して考える概念です。(図6参照)
(1)経営層(企業戦略)
「どの事業領域で戦うのか」を決めるレイヤー。「自社はなんのために存在するのか」「この事業を通じてどのように社会に貢献できるのか」という全体像を考える役割。
(2)マネージャー層(事業戦略)
「その領域でどう勝つのか」を決めるレイヤー。社会貢献を実現するために事業戦略を立て、組織内の構造や仕組み、各部門間の連携についても大きな役割を担う。
(3)プレイヤー層(機能戦略)
「各部門で具体的にどう動くか」を決めるレイヤー。現場において具体的なタスクを実行するため、最も細かい世界が見えている。
同書より転載 拡大画像表示
ポイントは、経営3層構造は、上の階層で決めた方向性が、下の階層に降りてきて実行される仕組みだということです。つまり、(1)におけるミッションや戦略が不明確だと、(2)(3)の戦略や戦術も迷走します。
また、下の階層の工夫や成果が上の階層にフィードバックされ、(1)のミッションや戦略を磨くプロセスも重要です。(3)の具体的な成果が、(2)を通して、(1)へと影響を与えていくということです。







