写真はイメージです Photo:PIXTA
プレゼンで正しいことを話しても、人は動かない。むしろ論理を丁寧に積み上げるほど、印象に残らず終わることすらある。会議で説明は通っているのに、なぜか決まらない。その原因は、内容ではなく“入り方”にある。最初の数秒で聞き手の意識をつかみ、そのまま納得へと導くプレゼンの組み立て方を解説する。※本稿は、情報共有系コンサルタントの澤円『The Giver 人を動かす方程式』(文藝春秋)の一部を抜粋・編集したものです。
「バカなる」の法則が生む
意外性と納得のプレゼン術
人を引きつけるプレゼンの肝はなんだと思いますか?大いにヒントにしてほしいのは、「バカなる」の法則です。「バカなる」とは、「バカな」と「なるほど」を組み合わせた言葉で、神戸大学名誉教授で経営学者の故・吉原英樹氏が提唱した経営戦略の考え方です。
一見、「バカな(非常識・非合理)」に見えるが、実は「なるほど」と納得できる合理性を内包する戦略を指し、見た目の非合理性や斬新さゆえに、競合他社に模倣されにくい特徴「なるほど!」を生み出す「バカなる」の法則があります。
僕はこの経営戦略を「人になにか話を伝えて、動いてもらいたい」ときにも使えると考え、応用してきました。具体的にいうと、あえて「バカな」話題や提案で聞き手の注意を引いた後、その裏にある意図や合理性を語ることで「なるほど」という納得感を導くのです。
ここでの「バカな」とは、くだらないという意味でなく、「突拍子もない」「意外性がある」くらいのニュアンスです。







