渋谷教育学園渋谷中学高等学校 Photo:PIXTA
10年、20年先の社会の変化を見据えて、子どもの教育を考え始める親が増えている。幼児から高校生まで教える人気学習塾「VAMOS」の富永雄輔代表が、教育の新潮流から、子どもの学力の伸ばし方のヒントなどを解説する本連載。
前回に続き今回は、2026年の中学入試を踏まえ、上位校・中難関校・中堅校のレベル別動向と首都圏の地域別の傾向に焦点を当てる。(進学塾VAMOS代表 富永雄輔、 構成/ライター 奥田由意)
男子上位校は開成が「頭ひとつ抜けた」
男子上位校の動向を見ると、今年は開成が一段と存在感を増した年でした。
「もともと難しかった開成が、さらに難しくなった」という印象です。これは他の学校の教育の質が落ちたということではなく、開成にしかない魅力が際立っているということだと思います。
開成の魅力とは何か。
400人規模というある種の「マンモス男子校」でありながら、強い結束感があり、一本筋の通った校風がある。卒業生も多様で、クイズ界で活躍する人物もいれば、YouTubeで世界的人気を集めるクラシックのピアニストもいる、政治家もいる。
卒業生の多様性そのものが開成の魅力であり、他の難関校にはない強みです。東大合格者数の多さはもちろんですが、それ以外の部分でも開成は特別な学校になっています。
一方、麻布、栄光学園、聖光学院などその他の男子難関校は、難しいことは確かですが、受験生が「どちらにしようか」と真剣に悩む選択肢として並立しています。開成は「行けるなら行く」という存在であるのに対して、他の難関校は互いに比較検討される存在になっているという構図です。なお、筑波大学附属駒場は別格として、この議論の外に置いておく必要があります。







