初めて配当金が銀行口座に振り込まれたときのことは、いまでも鮮明に覚えています。金額はわずか620円でしたが、「不労所得って実在するんだ!」と感動しました。「労働せずお金を受け取れてしまった」のですから、そう思うのも当然のことです。

 もちろん、引き出さなければ証券口座上の数字に過ぎませんし、再投資してしまえば、それもまた数字だけの世界です。それでも、「自由に使えるお金が増えた!」という喜びはやはり格別です。

 インデックス投資が将来のための「堅実な土台づくり」だとすれば、高配当株投資は定期的にもらえる「ご褒美」のようなもの。インデックス投資で着実に資産を形成しながら、高配当株投資で「定期収入をもらえる仕組み」を少しずつ構築して楽しさを加えていくというのが、わたしにとって理想的な投資のかたちに思えました。

日本高配当株投資の
メリットとデメリット

 ここからは、わたしの個人的な感想だけでなく、客観的な視点で日本高配当株投資のメリットとデメリットをまとめます。

・メリット(1) 定期的なキャッシュ・インフローが心の安定につながる

 インデックス投資は長期的に資産を増やすには最適ですが、あくまでも長期投資ですから、目標金額や目標期間に達するまで取り崩さないことが一般的な戦略です。

 そのため、自分のいまの生活から資金が流出(キャッシュ・アウトフロー)する割に流入(キャッシュ・インフロー)がなく、株式投資のメリットを実感し難いところがあります。また、市場が大暴落を起こせば一瞬で画面上の資産が半分以下になることもあり、精神的なダメージを受ける可能性は十分にあります。

 一方、高配当株投資の最大の魅力は、定期的に現金(配当金)が入ってくることです。これはインデックス投資では味わえない喜びであると同時に心の安定剤にもなり、投資のモチベーションも上がります。

 また、高配当株投資を地道に続けて元本が大きくなっていけば、将来的に毎月数万円の配当金が入ってくる仕組みを構築することだって夢ではありません。生活費の足しにしたり、旅行や趣味に使ったり、自由に使えるお金が増えるのは嬉しいポイントです。インデックス投資のゴールに至るまでの過程で、生活を豊かにし、精神的なゆとりを生み出してくれるのです。